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yuji kawasaki
ウィスキーや珈琲、紅茶が好きな人
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ある時代と、ウィスキー
とある国のとある街のとあるバーにて 「どうしてこうも変わっちゃったもんかねぇ」 とバーテンダーはグラスを拭きながらつぶやきました。 「近頃じゃウィスキーはみんなお金持ちの酒になっちゃったよ」 常連はみんなだまってうんうん頷いていました。 バーテンダーが続けて「昔はウィスキーをワンショットで出したもんだ」と言うと、若いお客さんは驚いたような笑顔になりました。 それを見た常連のひとりは「ダブルなんて言葉もあったな」と困ったような笑顔で返しました。 オーセンティックな木目のカウンターでは、お客さんはみんな小さなスポ...

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レビュー:バルブレア 2005 9年 SMWS 70.9 ピオーネの皮を手で・・・
Scotch Malt Wisky SocietyのBalblair 2005 9yo(スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティのバルブレア 2005 9年熟成)を飲んだ。83点。 ウィスキーが好きな人ならいつか出会う名前「ソサエティ」。どの蒸留所の原種も、すべておなじ濃緑のボトルにいれて、同じデザインのラベルで販売しているという変わった愛好家団体。そのスタイルはまるで「中身で判断してください」と言っているかのようだ。 さて、今回のバルブレアは、スコットランドの北の方、のどかな風景で知られる蒸留所だ。 どんな...

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レビュー:グレンマレイ 2000 15年 SMWS 35.136 涼しい山の・・・
Scotch Malt Wisky SocietyのGlen Moray 2000 15yo(スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティのグレンマレイ 2000 15年熟成)を飲んだ。78点。 世界のウィスキー愛好家団体である、SMWS(通称:ソサエティ)は独自のチョイスで買い付けた樽の原酒を、会員限定で販売している。しかし、会員でなくともボトルを置いているバーがあれば飲むことができる。 ラベルに記された「35」番はグレンマレイ蒸留所を表す。さて、どのような香味のウィスキーだろうか? SMWS 35.136 グ...

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レビュー:サンティス・モルト・ドレイファルティゲイト ほろにがく、うまくて・・・
SANTIS MALT Edition Dreifaltigkeit(サンティス・モルト ドレイファルティゲイト・エディション)を飲んだ。79点。 サンティス・モルトは、スイスの蒸留所だ。この蒸留所の母体はビール醸造で、ウィスキーもビール樽で熟成しているという(スイスのアペンツェル地方でビールを造っているロッハーブリュワリー)。 さて、どのような香味だろうか? サンティスモルト ドレイファルティゲイト 【評価】 グラスを傾け、鼻を近づける。スモークチェダーチーズ。冬の草を焼く。きわめて香ばしい。 口に含む。炒...

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レビュー:ザ・ラッキーキャット サン 猫のウィスキー
The Lucky Cat "Sun" by Mars(マルスウィスキーのザ・ラッキーキャット サン)を飲んだ。86点。 マルスウィスキーから、変わったラベルの一本。写真の猫は、オーナーの愛猫だそうだ。これなら、ウィスキーファンと、猫ファンの両方にアピールできるだろう。 中身は、モルト原酒の熟成の仕上げに、ポートとマディラ、ふたつの酒精強化ワインの樽で熟成させたもの。 どのような香味をみせてくれるのだろうか。 ザ・ラッキーキャット “サン” 【評価】 グラスを傾け、鼻に近づけそっと息を吸う。赤いクレヨン。土、...

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レビュー:ASAMA(軽井沢) 2000 12年 けだるい午後を・・・
ASAMA(軽井沢) 1999/2000 12年熟成(ASAMA by Karuizawa 1999/2000 12yo)を飲んだ。89点。 軽井沢蒸溜所といえば、2000年に蒸留を終え、2012年に完全閉鎖した蒸溜所だ。蔦(ツタ)で覆われた蔵で原酒を熟成していた、なんとも情緒ある蒸溜所であったらしい。 このボトルは最後の蒸留年2000年と、その前年の1999年の原酒を用いていて、英国に本拠地を置くナンバーワンドリンクスというボトラーがリリースしたもの。需要と供給の関係はいつも皮肉なもので、閉鎖した蒸溜所の「...

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レビュー: ティーニニック 1982 28年 灰にレモン果汁を・・・
TEANINICH 1982 28yo by ACORN'S Natural Malt Selection(エイコーンのナチュラル・モルト・セレクション ティーニニック1982 28年熟成)を飲んだ。86点。 ティーニニックといえば・・・、少なくとも日本人にとってはマイナーな蒸溜所だ。リキュールのドランブイに使用されている、と言ってもまだマイナー。ドランブイがカクテル「ラスティ・ネイル」の材料と言えば、こちらはすこしだけ知られている。 さて、この28年熟成のシングル・モルトはどのような香味だろうか。 ティーニ...

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レビュー:ハイランドパーク 25年 庭には木でできた・・・
HIGHLAND PARK 25yo (ハイランドパーク 25年熟成)を飲んだ。89点。 スコットランドの北端、ノルウェーの西に位置するオークニー諸島のイメージといえば、海と強い風、夏至の沈まぬ太陽、輝くオーロラ、それからヴァイキング、といったところだろうか。そしてもうひとつのイメージは、このウィスキー、ハイランドパークを生みだしている地ということだ。 さて、ハイランドパーク25年の香味はどのようなものだろうか。 ハイランドパーク25年熟成 【評価】 グラスに鼻を近づける。木のテーブルに飾られたバラ、若々しく...

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レビュー:レッドブレスト 15年 手描きの夏の・・・
REDBREAST 15yo(レッドブレスト 15年熟成)を飲んだ。89点。 アイルランドでつくられるアイリッシュウィスキー。レッド・ブレスト(赤い胸)とは、 ヨーロッパ・コマドリ の意味で、ヨーロッパ全域でポピュラーな鳥のようだ。なぜか分からないが、ウィスキーはそのブランドに野生動物をモチーフに用いることが多い。 さて、このウィスキーの香味はどのようなものだろうか。 レッドブレスト15年熟成 【評価】 グラスを傾け香りをかぐ。夏の午後の太陽とプール。体を乾かして、少し木陰で涼もう。ゆっくりと時が流れるのに、...

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レビュー:グレンギリー 15年 古い青春映画のように・・・
GLEN GARIOCH 15yo(グレンギリー 15年熟成)を飲んだ。88点。 旧ラベルのボトルだ。 どのような香味なのだろうか? グレンギリー 15年熟成 【評価】 グラスを鼻に近づけ、香りをかぐ。ボトルシップを眺める古風な応接室。カーテンを揺らして春の風が舞い込む。ゆったりとした肘掛けのソファに腰掛け、レコードをかける。日が差し込み、ひらひらと、モンシロチョウが迷い込む。 ウィスキーを口に含む。みずみずしい。古い青春映画のようにあっさりほろ苦い。後味には、釉薬の融けた陶器がつくられたときの炎を熱さを思う...
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