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Shin-Itchiro YOKOYAMA
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The bizarre chord ?
   5th Suite  in C minor  BWV 1011   Allemande Bar 25, first bass note: from Dotzauer (1826), most editions (except New Bach Edition, Icking, Henle, etc.) took b ♭,    Dotzauer (the highest note of the chord is written in scordatura, so it sounds a ♭):    B...

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2つのシャープ
 ~画竜点睛~   このシャープはバッハの自筆譜の紛失以来250年以上も忘れられていたもので、楽譜として採用したのは横山版が世界最初ではないだろうか? イッキング版やヘンレ版でさえ採用していないのである。 第6組曲、サラバンドの終わりから2小節目(第31小節)の最初の低音はGではなくG#(ト長調版ではC#)である。ケルナーの筆写譜に明確に記されている。  ケルナー(一番左の小節はアルト記号) アンナ・マグダレーナ・バッハ(以下AMB)にこのシャープはない G♯の方が和音としても美しいし(Gだと上の4分音符F#...

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奇妙な和音?
~「平均律」にもマタイ受難曲にもあるこの和音のどこが奇妙なのか?~ もういい加減にしろ!という思いから、 無視されたリュート組曲 からこの項目を独立させることにした。正直言って、バッハ研究者には資格試験を施す必要があるのではないか、と思う程である。 第5組曲アルマンドの第25小節冒頭の和音 は、歴代のチェロ組曲校訂者の無知によって馬鹿げた改変が 今もなお 続けられているのである。 冒頭の和音とは次のようなものである。  ケルナー:      アンナ・マグダレーナ・バッハ(以下AMB):    C資料:  D資...

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多すぎた連桁(れんこう)
疑惑の音 同様、これもずっと気になっていた所である。連桁(れんこう)とは、複数の8分音符とか16分、32分、64分(以下、倍々になって行く)音符などを結びつける太い横棒のことである。 第6組曲、アルマンド の第15小節、1拍目はパリ初版譜(1824年)以来、おそらくすべての版が次のように表記して来た。  パリ初版譜(1オクターヴ高く記譜されている):  旧バッハ全集(1879年): つまり8分音符二つに等分されて、同じ付点リズムが繰り返されるのである。 ところが、ところがである。実はこれには全く根拠がないもの...

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バッハへの道
  ~無伴奏チェロ組曲の方法論~ 1824年のパリ初版譜以来、この曲の出版譜はすべて、バッハ以外の人々による 筆写譜 に基づいている。あるいはそうして作られた先行する出版譜に基づいて作られている。 しかし旧バッハ全集版(1879年)、ハウスマン版(1898年)、ヴェンツィンガー版(1950年)、マルケヴィッチ版(1964年)、2000年以降の出版譜などの例外はあるが、ほとんどは上記の資料を十分に駆使して作成されていない。しかし資料を十分に駆使していても、習慣や伝統、先行する出版譜の権威などにとらわれて、正しい...

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謎の「パリ初版譜」
「無伴奏チェロ組曲」の最初の印刷楽譜が出版されたのは、作品が書かれたほぼ100年後の1824年、ドイツではなくフランスはパリのJanet et Cotelle社からであった。 しかしJanet et Cotelle社は現存しないようだし、出版されてからどのぐらい売れたのか、いつごろまで出版されたのか不明で、この曲の歴史からは忘れられた存在になっていたようである。広く知られるようになったのは、2000年の新ベーレンライター原典版が資料の1つとして復刻してからであろう(また現在では無料楽譜サイト IMSLP で誰...

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ト調で弾こう、第6番
無伴奏組曲第6番(ニ長調)は、6つの組曲の最後を飾るにふさわしい堂々たる組曲であるが、A線の上にさらに1本、E線が余分に張られた5弦のチェロのために書かれているので、普通の4弦のチェロで弾くのは極めて困難である。 そこで普通のチェロのために、5度低く、ト長調に移調した版を作った。 このト長調移調版は横山版が初めてというわけではなく、19世紀にグリュッツマッハーが作っているし、最近のものでも他にあるが、グリュッツマッハーのはコンサートバージョンという、音を自由に改変したものであり、オリジナル版で無料で利用できる...

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無視された半小節
(ブログ本館の旧記事は こちら) 第1組曲のジーグのアンナ・マグダレーナ・バッハ(以下AMB)の筆写譜には、ぼくが無伴奏チェロ組曲の楽譜を作るきっかけとなった、奇妙な半小節がある(第31小節の後)。 これはAMBの筆写譜を見たことのある人は大抵気付くもので、ロストロポーヴィッチなど、何人かのチェリストがこの半小節を弾いている。  ロストロポーヴィッチによる半小節の演奏(15分57秒と16分26秒) しかしこれまで出版された楽譜の編集者はことごとく、何の音楽的な根拠もなく、ただ半小節なんて変だと言うだけで、これ...

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疑惑の音
第2組曲において、このところ頭に引っかかっている「疑惑の音」がある。それは、クーラント、第24小節の終わりから2番目の音である。普通これはアンナ・マグダレーナ及びC資料、D資料に従ってFで弾かれる。しかしケルナーではGなのである。  アンナ・マグダレーナ(C・D資料も同じ):  ケルナー: Fでも何の問題もないように思われる。それゆえ今まで放置されて来た。しかし第24小節はそれまで調があちこちさまよった挙句、やっとニ短調の並行調であるヘ長調に落ち着いたところである。しかしそこでFを弾いてしまうと、せっかくたど...

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New Bach Edition, Revised (NBA rev). 4
  A great disappointment On November 2016, Bärenreiter Verlag published Bach's Cello Suites of "New Bach Edition, Revised Edition" (NBA rev. 4 / Editor: Andrew Talle). First of all, there is a misprint in the 6th suite, Prelude, bar 24, 9th note; it is f ♯,...
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