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ことばの映画館
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映画冊子を作っています。web版もあります。
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映画『女神の見えざる手』評 text今泉 健
「映画と現実の追いかけっこ」   今年の第90回アカデミー賞、下馬評では『スリー・ビルボード』(監督:マーティン・マクドナー)か『シェイプ・オブ・ウォーター』(監督:ギレルモ・デル・トロ)が有力とされている中、反トランプ政権の動きで「ビバ メヒコ!」の流れに乗り、どちらかというとデル・トロ監督に軍配が上がった形になりました。昨年や今年の諸々のアカデミー賞の受賞結果は「時代の節目、転換点だった」と後世で語られるのでしょう。昨年のアカデミー賞が黒人達にスポットライトを当てたということなら、今年は「オタク」な人達が...
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東京国際映画祭2017〜映画『イスマエルの亡霊たち』アルノー・デプレシャン監督上映後トークショーtext藤野 みさき
© 2017 TIFF フィクションの役割は人生を修復してくれることにあると私は信じているのです——アルノー・デプレシャン     誰しもが忘れられない大切な劇場があるように、TOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン7は、私にとって特別な想いを抱く場所である。アルノー・デプレシャン監督が、この劇場にふたたび戻ってきてくれたことが、私にとても大きな感動をもたらしてくれた。 いまから遡ること、8年前。当時の最新作である『クリスマス・ストーリー』の上映にともない、アルノー・デプレシャン監督、主演をつとめたマチュー・...
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第18回東京フィルメックス〜映画『ジョニーは行方不明』評 text 井河澤智子
「あたたかな孤独」 「都会の孤独」なる紋切り型の言い回しは、その抽象性ゆえどのような器にもつるりと入り込む。不安感。断絶。「都会の孤独」ということばは、ひんやりとした感触を内包しがちであったのではないか。エドワード・ヤン『恐怖分子』(1986)ツァイ・ミンリャン『愛情萬歳』(1994)などが思い浮かぶ。勿論、詳しい方におかれましては別の作品の方が例として適切というご意見もおありでしょう。 台湾からコンペに出品された『ジョニーは行方不明』の監督ホァン・シーは、まさしく台湾ニューシネマの中心人物ホウ・シャオシェン...
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【アピチャッポン特集】映画『トロピカル・マラディ』評 text大久保 渉
「私のこころのなかのワタシ」   街なかの寂れた作業場で、氷の塊を黙ってひたすら切断している男。道沿いにある街灯の下で、向かい合う男の手をにぎり、その手に夢中で頬ずりをしている男。地を蹴り風をきり、奇声をあげながら、生い茂る森の中を走り抜けていくケモノ。そしてそのケモノの足跡をたどりつつ、耳を澄ませながら暗闇を一心に見つめる男。   果たして彼らは、泣いていたのか、笑っていたのか、怒っていたのか、恐れていたのか。すがたかたちこそ私にははっきりと見えていたものの、その心の中をうかがい知ることはできなかった。  ...
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映画『パーティで女の子に話しかけるには』評text彩灯 甫
「新しい希望が植わる時」 一部、物語の結末の触れている箇所があります 頭がくらくらして、おかしくなりそうな映画だ(もちろんいい意味で)。例えばデヴィッド・リンチの作品はいつもそうあり続けてきたかもしれないし、個人的に2017年のベストだと思っているポール・ヴァーホーベン監督の『エル ELLE』だって、典型的な人物描写をことごとくはねのけて観客を不安に陥れるような、頭を殴られたような気分になる映画だった。だから『パーティで女の子に話しかけるには』を観た時の感覚自体が「新しい」と言い張るつもりはない。過去にこんな...
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第30回東京国際映画祭〜映画『勝手にふるえてろ』上映後Q&A
右から 大九明子監督、 髙 野正樹氏  (c)2017 TIFF  去る11月1日。第30回東京国際映画祭における『勝手にふるえてろ』2回目の上映後に、大九明子監督と音楽を担当した髙野正樹氏を迎えて行われたQ&Aの模様をお届けします。    24歳のOLヨシカ(松岡茉優)は、中学の同級生“イチ”(北村匠海)に10年間も思いを募らせている片思いこじらせ女子である。そんなヨシカは、過去の“イチ”との(ほとんどが一方的な)思い出を召還したり、絶滅した動物を夜通しネットサーフィンして調べたり、アンモナイトを購入して驚...
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映画『早春 デジタルリマスター版』評text井河澤 智子
「執着と恋をめぐる長い旅」 2018年1月の劇場公開に先立ち、ポーランド映画祭2017にて上映された、イエジー・スコリモフスキ監督作品『早春』(1970)。日本の劇場にかかるのは実に45年ぶりである。 監督の舞台登壇トークを交え、ご紹介したい。 この作品の完全版を観るのは初めてである。 その昔、この作品がどうしても観たかったのでロンドンに飛び、ソフト探しのつもりが迂闊にもただの観光に終始し、数年後イギリス版BDが出たと聞き購入したが、無念リージョン違い、円盤はただの鍋敷きと化した。ブルーレイにもリージョン違い...
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第18回東京フィルメックス〜映画『ファンさん』text高橋 雄太
「死の扱い」 中国の小さな村において、ひとりの老婆ファンさんが息をひきとる。これは亡くなるまでの数日間、彼女と看取る家族たちを記録した作品である。 寝たきり、認知症のファンさんは一言も話さない。一方、息子、娘、孫ら家族はファンさんの周囲に集まり、賑やかに話し続ける。家族の者は、ファンさんが彼らの存在や呼びかけを理解していると語るが、実際のところ彼女が会話を理解しているかは不明である。だが、ファンさんは何かを求めるように細い腕を伸ばして娘に触れる。また、涙を流すファンさんをアップで捉えた長回しは、この映画の中で...
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第18回東京フィルメックス〜映画『シャーマンの村』Q&A text岡村 亜紀子
 11月21日の上映がワールド・プレミアとなった『シャーマンの村』のQ&Aの模様をお届けします。司会は「ユー・グァンイー監督の作品が本当に大好き」だという林加奈子ディレクターです。  始めに監督からのご挨拶があり、 「皆さん、こんにちは(日本語で)。 今日はこの映画を観て下さって本当に有難うございます。 この映画は2007年に、私自身の故郷である黒龍江省の五常県というところで撮影を開始して、撮影を続けて編集して完成し、今日こうして観て頂くまで10年の歳月がかかりました。 今回の東京フィルメックスにこうしてお招...
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映画『エクス・リブリス−ニューヨーク公共図書館』評text井河澤 智子
『余談だらけの図書館概論』 アメリカ、そして世界を代表する図書館、ニューヨーク公共図書館。 3館の中央図書館、市内各所に80を超える分館、2館の提携図書館を擁し、年間1800万人以上の来館者を数える世界屈指の規模を誇る機関であります。 ※2012年。 http://current.ndl.go.jp/node/23104 さて、皆さんは、図書館やそこで働く人々に対し、どんなイメージを持ってらっしゃいますか?映画好きにとっては『スパイダーマン』(2002)や『ゴーストバスターズ』(1984)、『ティファニーで朝...
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