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Koji Miyakaze
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カーツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』私的書評
  最初にあらためてことわっておくが、この本は偽書である。この本が刊行されたのはまさに暴挙、もとい快挙である。 訳者解説では、光栄にも私の著作にたくさん触れてくださっているが、まさか、梅村さんがカーツのこの著作を翻訳する刺激になるとは思ってもみなかった。まるでカーツのこの著作を読むための副読本のような扱いである。ソヴィエト・ファンタスチカ万歳! 以下に記すのはごく私的な感想である。私はいかにして『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』を読み進めたか。どうせ嘘ばかり書かれているんだろうと思って読み始めると、ダルコ・...

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ビジュアルロシアSF出版史"Четыре истории"
昨年、アレクセイ・カラヴァエフ著"Четыре исрии"というビジュアルブックがヴォルゴグラードの"ПринТерра- Дезайн"社から刊行された。本のテーマはソ連時代の代表的な冒険・SF小説のシリーズを、豊富な図版(出版された本や雑誌、表紙、イラストが満載!)とともに紹介したもので、手に取って眺めているだけで楽しくてしかたがない素晴らしい一冊である。 全体で270ページ程度で、4部に分かれている。第1部は通称"Золотая Рамка"として知られる«Библиотека приключений...

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イスラエルから本が来た
amazonで注文したМлечный Путь社の出版物が届いた。ヤッホ~。Млечный Путь社は以前に紹介したとおり、イスラエルの出版社で最近の出版物は特に注目される。今回、届いたのは1980年代からロシアSF評論界の重鎮であったウラジーミル・ゴプマン(1947~2015)の"Любил ли фантастику Шолом-Алейхем?"という評論集で、この本はリペツクのSFファンであるセルゲイ・ソボレフの個人出版社Кротから2009年に僅少な部数で出版された。喜ばしいことに、2012年に"...

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ニキーチナ&モキエンコの隠語辞典
隠語の翻訳というのはいつでも難しいものだけれど、ペレストロイカ期からかつてのサミズダートの作品も世に出てきて、隠語が文学の中にも出てくるようになった。昔、ミハイル・ヴェレルを読んでいた時に、単語が辞書で全然見つからんなあと難儀したのだが、タチヤーナ・ニキーチナとワレーリイ・モキエンコさんが著した「ロシア隠語大事典」"Большой словарь русского жаргона"(2001)という辞書はとても重宝したのである。これは25000語収録されているので、翻訳をされる方はお手元に置くべき一冊と言える...

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イスラエルのロシアSF出版社"Млечный Путь"
イスラエル在住のロシアSF作家パヴェル・アムヌエリが主宰する"Млечный Путь"という出版社のことを不覚にも最近まで知らなかった。"Млечный Путь"というのは「天の河」のことであるから、SF者にとっては何とも言えず共感できる会社名である。同じ名前の雑誌も刊行しており、詳しくは以下のサイトをご覧いただきたい。 2008年に電子版で雑誌の刊行を始め、 2012年からは紙媒体での雑誌も季刊で刊行している。 http://milkyway2.com/ 出版社は2010年に設立され、これまでにすでに4...

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фэнтезиは女性か中性か
英語には名詞の性がないが、外来語としてロシア語に入ってきた場合、ロシア語ではその名詞の性を決めなければならない。ロシア語の名詞は語尾に応じて性が決まるが、外来語の場合、元々のロシア語の単語にはない語尾で終わってしまうため、どの性を取ればよいかが確定せず、揺れているものがある。言語学の対象となる現象だが、SF界では外ならぬfantasyがこれに当たる。 fantasyはロシア語表記ではфэнтезиである。これを女性とみる場合と中性とみる場合とに見解が分かれている。下記サイトの書きぶりを見ると、中性と取る方の勢...

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イスラエルのロシアSF出版社"Млечный Путь"
イスラエル在住のパヴェル・アムヌエリが主宰する"Млечный Путь"という出版社のことを不覚にも最近まで知らなかった。"Млечный Путь"というのは「天の河」のことであるから、SF魂が炸裂した会社名である。同じ名前の雑誌も刊行しており、詳しくは以下のサイトをご覧ください。 2008年に電子版で雑誌の刊行を始め、 2012年からは紙媒体での雑誌も季刊で刊行している。 http://milkyway2.com/ 出版社は2010年に設立され、これまでにすでに40冊以上のSF小説を刊行している。ライン...

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ozonru.com
ロシアのインターネットショップのオゾン( www. ozon . ru/ ) が重たいなあ、カートに商品が入らんなあと思っていたら、国外からの注文はozonru.com(https://ozonru.com/)から行うように変わっていたのであるozon.ru Internationalとある。以前の発注などの履歴は引き継がれていて、商品の価格表示はドルでも円でも可能である。近年のルーブル安で、今では1ルーブル2円を切っているのでこの機会は外せない。 振り返ると、もう15年くらいは使っているようだ。昔はSF関...

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「ドーキー・アーカイヴ」とフォーマット
国書刊行会の「ドーキー・アーカイヴ」のサーバン『人形つくり』に挟まれていた若島正・横山茂雄対談を読んで、よくもこんなに知られていない作家の本のことを楽しそうに話すなあ、ロシアではどういう作家がこうしたラインナップの顔ぶれになるのだろうかと思った。ある程度、SFなどジャンル小説のフォーマットができていないと成り立たない顔ぶれである。この叢書の趣旨は、ジャンル小説のフォーマットがまずあって、作者はその枠で書いているんだけど、作家の個性のせいなのかなぜかはわからないが、知らないうちに枠からたくさんはみ出てしまう訳の...

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ニコライ・ルィニンの"Межпланетные сообщения"復刊
かつて、深見弾編『ロシア・ソビエトSF傑作集』(創元SF文庫)の巻末開設で触れられていた、ニコライ・ルィニン(1877~1942)の"Межпланетные сообщения"(全9巻。1928~32年)のうち1~3巻が、先日から紹介しているПрестиж Бук社から、今年、復刊されていた。数年前に2巻と3巻は"Космические корабли"と"Лучистая энергия"として復刊されていたが、今回は第1巻から3巻までまとめて1冊で復刊されている。全9巻は宇宙に関するあらゆる情報を、神...
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