Profile cover photo
Profile photo
古賀はり灸院
3 followers
3 followers
About
Posts

Post has attachment
「風邪の引きかかりには葛根湯」というセリフは皆さん巷でよく耳にすると思います。これは厳密に言えば正しくありません。厳密には「風邪の引きかかりに葛根湯を服用すると劇的に治ることもあるが場合によっては全く効かない。または効かないどころかひどくなってしまうこともある」です。
ではどうして劇的に効いたり効かなかったりするのでしょうか。東洋医学者なら誰でも知っている常識ですが、診立て方が西洋医学と全く違うのにそのまま西洋医学の診立て方で処方していることが効く効かないに大きく影響しています。
元々漢方には「風邪の引きかかり」という診極め方はありません。「風邪の引きかかり」という判断基準が世間で広く言われ始めたのは漢方製剤が保健薬として使われ始めてからだと思います。ツムラの「TSUMURA KAMPO MEDICINES FOR ETHICAL USE」という医師向けの漢方製剤処方マニュアルの第一番目に番号付けられているのが「葛根湯」です。当初、医師で東洋医学に精通した方は極々少なかったので医師が漢方製剤を処方する場合このマニュアル本を頼りにしているのが現実でした。一般的に西洋医学では診断によって病名をつけることでその処方が決定されるのでこのマニュアル本もそれに倣っていましたから「葛根湯」の処方基準も病名や症状を列挙したものです。その基準の中に「感冒・鼻かぜ・熱性疾患の初期云々」という文面があります。もし風邪と診断してマニュアル本を開けば真っ先に「No.1 カッコントウ」が挙げられているわけですからそれをそのまま処方する医師が沢山いました。これが後に「風邪の引きかかりは葛根湯」という一般的な認識につながったと思います。
本来漢方処方の診立て方は病名を求めるものではありません。証と言う概念があって色々な症状や体表観察・脈診・舌診などによって病がどの位置にあるか、どの深さにあるかまた病因がどれに類するかを判断して処方します。葛根湯は病位で言えば一番表層、病因は寒です。病位が一番表層ですから確かに病が表層から順に入っていく場合はヒトが風邪症状を初めて感じたとき病は一番表層にあるはずなので「葛根湯証」が適することが多いと思います。もしまさにそうであった場合は劇的に効果が現れいわゆる一発で治ったという経験もありえます。
しかし病と言うのはそう単純でなく表層から順に入っていくとは限りません。第2層、第3層や中には第4層に直接最初から入り込んでくるときも往々にしてあります。実は現代はこのケースがかなり多いので「風邪の引き始め」は「葛根湯」というオートマティックな処方は通用しません。仮に第2層以下に病がある場合に間違って「葛根湯」を処方すると病が更に奥深く入り込む可能性があります。そうなると症状が悪化します。漢方薬が副作用が少ないと言うのは処方が正しく行われたときの事で間違うと副作用も大きく出る場合があります。漢方薬を服用する場合は是非、専門家にご相談を。
Photo

Post has attachment
鍼治療は魔法ではありませんが驚くような結果が導き出されることもあります。
http://rinsho-keiraku.myjournal.jp/archives/desire.html

Post has attachment
「風邪の引きかかりには葛根湯」というセリフは皆さん巷でよく耳にすると思います。これは厳密に言えば正しくありません。厳密には「風邪の引きかかりに葛根湯を服用すると劇的に治ることもあるが場合によっては全く効かない。または効かないどころかひどくなってしまうこともある」です。
ではどうして劇的に効いたり効かなかったりするのでしょうか。東洋医学者なら誰でも知っている常識ですが、診立て方が西洋医学と全く違うのにそのまま西洋医学の診立て方で処方していることが効く効かないに大きく影響しています。
元々漢方には「風邪の引きかかり」という診極め方はありません。「風邪の引きかかり」という判断基準が世間で広く言われ始めたのは漢方製剤が保健薬として使われ始めてからだと思います。ツムラの「TSUMURA KAMPO MEDICINES FOR ETHICAL USE」という医師向けの漢方製剤処方マニュアルの第一番目に番号付けられているのが「葛根湯」です。当初、医師で東洋医学に精通した方は極々少なかったので医師が漢方製剤を処方する場合このマニュアル本を頼りにしているのが現実でした。一般的に西洋医学では診断によって病名をつけることでその処方が決定されるのでこのマニュアル本もそれに倣っていましたから「葛根湯」の処方基準も病名や症状を列挙したものです。その基準の中に「感冒・鼻かぜ・熱性疾患の初期云々」という文面があります。もし風邪と診断してマニュアル本を開けば真っ先に「No.1 カッコントウ」が挙げられているわけですからそれをそのまま処方する医師が沢山いました。これが後に「風邪の引きかかりは葛根湯」という一般的な認識につながったと思います。
本来漢方処方の診立て方は病名を求めるものではありません。証と言う概念があって色々な症状や体表観察・脈診・舌診などによって病がどの位置にあるか、どの深さにあるかまた病因がどれに類するかを判断して処方します。葛根湯は病位で言えば一番表層、病因は寒です。病位が一番表層ですから確かに病が表層から順に入っていく場合はヒトが風邪症状を初めて感じたとき病は一番表層にあるはずなので「葛根湯証」が適することが多いと思います。もしまさにそうであった場合は劇的に効果が現れいわゆる一発で治ったという経験もありえます。
しかし病と言うのはそう単純でなく表層から順に入っていくとは限りません。第2層、第3層や中には第4層に直接最初から入り込んでくるときも往々にしてあります。実は現代はこのケースがかなり多いので「風邪の引き始め」は「葛根湯」というオートマティックな処方は通用しません。仮に第2層以下に病がある場合に間違って「葛根湯」を処方すると病が更に奥深く入り込む可能性があります。そうなると症状が悪化します。漢方薬が副作用が少ないと言うのは処方が正しく行われたときの事で間違うと副作用も大きく出る場合があります。漢方薬を服用する場合は是非、専門家にご相談を。
Photo

Post has attachment
風邪を引いて咳の症状があって病院を受診するとよくムコサールとかムコソルバンという祛痰剤が処方される。このお薬はアンプロキソール塩酸塩という物質が主成分だ。副作用はほとんどなく安全なお薬なので余程特異体質でない限り飲んでも心配ない。ただ効き目と言えば「イマイチ」だ。漢方薬の麦門冬湯も祛痰剤にあたるがこっちの方がよく効く。前にノートで「西洋医学は発展途上でこれからが楽しみ、東洋医学はほぼ完成している医学だが証明がなされていないだけ」と書いたがアンプロキソールと麦門冬湯の関係が正にそれだ。
麦門冬湯の成分は麦門冬(バクモンドウ)、半夏(ハンゲ)、人参(ニンジン)、硬米(コウベイ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)の6種類からなる。どれか一つ欠けても効果は半減する。だがどれがどのように相互作用しているかは本当のところは判らない。しかし判らないと言うのは現代の科学をもってして完璧には説明が出来ないと言うことで東洋医学的にはちゃんと説明が出来る。「葛根湯」のところで書いたように漢方薬だから「証」をたてる。「証」をたてられるということは東洋医学的には整合性を持って説明できたということになる。麦門冬湯は科学的に完全には証明されていないが臨床的にはよく効くお薬として経験的に大昔から使われてきている漢方薬だ。
アンプロキソールは「痰に含まれるムコ多糖を分解する酵素を活性化させることで痰の粘性を低下させる。また気管支の繊毛運動を促進し肺胞保護物質の生成を促進させ肺胞・気管支における表面活性物質の生成を促す」というのが科学的に証明されている。
西洋医学では古くから伝承されてきた漢方薬や民間療法に注目して「この作用を引き起こしている主な成分は何なのか」を解明してそれを臨床に役立てようとすることがよくある。研究の結果、もしその主たる成分が特定できたとしよう。普通に考えればその成分だけを純粋に高濃度で患者に処方すればもっとよく効くような気がするがはたしてそうはならないことも多い。漢方薬は考えてみれば不純物だらけだが漢方薬の作用の主たる成分だけを抽出して新しく純度の高い薬を開発してもその効き目が漢方薬よりも優れているかと言うと期待ほどではないものが多い。それが何故かが現代の科学力では説明できないことばかりだ。東洋医学の次元に科学力がまだ追いついていけていない。不純物と思われて切り捨てられている成分の何かが主成分の働きをより強固なものにする為に役立っているはずなのだがそれが何なのかがまだ判らないのだ。
Photo

Post has attachment

Post has attachment
Photo

Post has attachment
Wait while more posts are being loaded