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Jun Tacci
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家路 7
 ポールが横目でライサンダーを見た。 「その溜息は、おまえには彼女の許へ行く気がないと言う意味か?」 「そうじゃない・・・まだ結論が出せないだけさ。父さんにも相談しないと・・・」 「ダリルも結論は出さないさ。」  その時、玄関のドアがそーっと開いて、ダリルが遠慮がちに静かに入って来た。夜遊びした時は、いつもポールの顔色を伺うかのようにこっそり帰って来る。ポールがデートが原因で彼の帰りが遅くなることを咎めたことは一度もないのだが。  ポールとライサンダーが向かい合って座って話し込んでいるのを見て、彼は立ち止まっ...

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本日は 女デート
アメリカから一時帰国中の美香と女デート。 今回は北条鉄道乗り放題の旅。 粟生駅前の民間駐車場で車を預ける。 管理人さんに電話したら、「家の前のポストにお金入れておいてね。」 1回500円。安いもんです。 粟生駅  このレトロな駅舎がええですねぇ! 神鉄から中学生がぞろぞろ・・・JRとの乗り換え方がわからなくて駅員さんに質問していた。ICOCAを持っていたら、読み取り機でピッと、持っていなかったら乗車の時に整理券を取って、降りる時に支払いましょう。  北条鉄道は3番線。こっちはそのまま乗って、降りる時に現金払い...

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家路 6
「2日前、フランシス・フラネリーが俺のところへ来たんだけど・・・」  ライサンダーが話しかけると、マイペースを乱されるのが嫌いなY染色体の父親は、テレビの画面を見たまま、終わる迄待てと言った。それでライサンダーは9回裏まで我慢して付き合った。先攻チームが相手チームの最終バッターを三振で仕留めると、ポールは端末を出して何処かに電話を掛けた。 「見ていたか? 俺の勝ちだぞ、明日の昼飯を奢れよ。」  誰かが電話の向こうでブーブー文句を言っていたが、結局負けを認めたのだろう、ポールは上機嫌で電話を終え、テレビも消した...

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家路 5
 木曜日の夕方、ライサンダー・セイヤーズは仕事が終わるとアパートには帰らず直接ポートランドの空港へ行った。そこには既に親しくなった静音ヘリのパイロット、マイケル・ゴールドスミス・ドーマーが来ており、遺伝子管理局のポートランド支局に届ける荷物を降ろすと、ライサンダーを拾ってドームへ戻った。以前はもっと遅い時刻に出遭っていたのだが、2人とも、早くポートランドを発った方がドーム空港の空港ビルにある食堂が閉まる前に夕食にありつける、と気が付いたのだ。シェイの料理をお腹いっぱい食べられるのは、ドームの外にいる人間の特権...

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家路 4
 ライサンダー・セイヤーズは仕事を終え、図書館で勉強する為にバスに乗った。夜勤明けなので疲れていたが、眠る前にもうひとふんばりしたかったのだ。彼の記憶力は抜群に優秀なので、暗記物の科目は楽勝だ。それに見つけたばかりのアパートは、子供がいる家庭が数軒入居しており、昼間は結構賑やかで眠るには図書館の方が良いと彼は思っていた。子供達の多くは養子で、親は男性カップルと言う家庭が大半だ。ライサンダーはなんとなく住民達に親しみを覚えていたが、静けさとなると話は違う。幼い子供の甲高い声は勉強にも睡眠にもふさわしくなかった。...
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