【見逃し注意! もうすぐ終了する展覧会】

三井記念美術館「特別展 河鍋暁斎の能・狂言画」

2013年4月20日(土)〜6月16日(日)

〔見どころ〕※展覧会公式ホームページより抜粋

幕末~明治に活躍した河鍋暁斎(1831-89)は、傑出した画力をもって歴史画・仏教絵画・風俗画など多様な作品を遺しました。今日、一般にも暁斎作品に注目が集まっており、確かな技術に裏付けられた多彩な絵画群の知名度も上がっています。

本展覧会では、暁斎およびその一門の描いた能面・狂言画を展示いたします。暁斎自身が能を愛好していたため、作品は舞台を活写する臨場感にあふれています。彼の能・狂言画やその下絵類を幅広く集積することで、絵師の愛した劇芸術世界を構成いたします。

【河鍋暁斎と能・狂言の関わり】
河鍋暁斎は、ユーモラスな妖怪画などの作品で有名ですが、もともとは正当な狩野派の絵師であり、歴史画、仏教画、風俗画など多様な作品を遺しています。一方、能や狂言を自ら演じており、本格的な武家文化を継承し武家の教養を身に付けている画家でした。江戸から明治になると、能や狂言のパトロンは武家から商人や財閥へと変化してゆきますが、こうした傾向は茶道に先駆けるものでした。

ここでは、錦絵や色付きの画帖などの資料、能の免状など、暁斎と能・狂言の関わりがわかる作品を紹介します。

【河鍋暁斎の能・狂言画】
肉筆、屏風、掛け軸など、絵画的な華やかな見どころを紹介します。能、狂言を画題にした能画、狂言画といわれる、能や狂言の舞台を描いた作品が中心となります。

「唐人相撲図」など、能・狂言の舞台を描いた作品とともに、その元となった話を描いた作品、たとえば、有名な「山姥」(東京国立博物館所蔵)、暁斎の弟子である建築家ジョサイア・コンドルが所蔵していた作品「浦島太郎」なども展示いたします。

また、暁斎は猩々(しょうじょう)をよく描いています。赤い顔をして酒を好む伝説上のいきもの猩々は、酒を好んだ河鍋暁斎に重なるものを思わせます。

【河鍋暁斎の下絵、スケッチ】
埼玉県の河鍋暁斎記念美術館からの出品です。

河鍋暁斎は、自身が能舞台に立っており、舞台をよく知っていたことから、実際に舞っている人の身体的な動きをそのまま描いており、当時の能のあり方を知る上で貴重な舞台資料ともなっています。このように暁斎は、江戸の能画・狂言画を活写する上で開拓者的な存在でした。スケッチが主体となるこのコーナーは、劇・芸術史、芸能史としても興味深い展示となっています。巻物の展示もあります。

【河鍋暁斎の錦絵、版画】
多色摺り木版画を紹介します。

豆版や小さい摺り物、また細密な作品とともに、暁斎の版本『能画図式』の全ページを展示いたします(会期中展示替えあり)。
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