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田中雅博
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ジョン・マルコフ著、瀧口範子訳「人工知能は敵か味方か」、日経BP社
 著者は、社会学を専攻したニューヨークタイムズ科学部門の記者である。著者も訳者もシリコンバレーに本拠地を置く。気楽な気持ちで本書を購入し、読み始めたが、その分量といい、内容といい、気楽な気持ちのままで読破するには荷が重すぎた。なにしろ、新書よりも少し大きい四六判だ が450ページある。よく欧米人が分厚い本を電車やカフェで読んでいるが、あのイメージである。 目次は、次のようになっている。 人間とマシンの間、 砂漠を駆け抜ける-自動運転車の誕生と成長、 人類には不利な競争、 AIの栄枯盛衰、そして復活、 倫理をめ...

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川村元気著「理系に学ぶ」、ダイヤモンド社
 悪人、告白、寄生獣、進撃の巨人、モテキ、青天の霹靂、電車男などの映画プロデューサーであり、作家である典型的文系著者が、理系で今をときめく数々の著名人との対談をした内容が書かれている。  対談相手は、養老孟司(解剖学者/作家/昆虫研究家)、川上量生(カドカワ代表取締役社長/ドワンゴ代表取締役会長)、佐藤雅彦(東京藝術大学大学院映像研究科教授)、宮本茂(任天堂専務取締役クリエイティブフェロー)、真鍋大度(メディアアーティスト)、松尾豊(東京大学大学院准教授人工知能研究者)、出雲充(ユーグレナ代表取締役社長)、天...

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坂村健著「IoTとは何か」、角川新書
ひと昔前ならユビキタス、その前ならTRONで有名だった、東大の坂村健教授の新刊である。IoTとは、Internet of Thingsの略であることはよく知られているが、坂村氏の考えるIoTというものが、単に、ものをネットワーク化するというだけでなく、IPアドレスのように、ucodeという個別のコードを充てるというものであることを知った。坂村氏のTRONおよびユビキタスは、すべてIoTに密接につながっていることから、IoTの30年来の研究者と自称する。 坂村氏は、日本の産業社会の特質を「ギャランティ志向」と特...

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佐藤智恵「ハーバードでいちばん人気の国・日本」、PHP新書
まず著者の略歴から。東大教養学部卒業後、NHK入局。2001年アメリカコロンビア大学MBA取得。12年、コンサルタントとして独立ということらしい。才媛である。 アメリカの大学の先生にも直接アタックして、多くを取材して書かれた本である。この本の中心に据えられているのは、JR東日本テクノハートTESSEIのことである。 テッセイは新幹線の清掃業務を請け負っている会社であり、ハーバード大学経営大学院のイーサン・バーンスタイン助教授がテッセイを訪問・取材し、感銘を受けたことが、本書の発端である。JR東日本では、7分間...

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栄陽子著、「ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?-日本人が抱くおおいなる誤解」、ワニブックスPLUS新書
私はアメリカの大学に詳しくないが、世界大学ランキングでダントツの一位であり、世界中から多くの留学生を引きつけているハーバード大学がどんな大学なのか知りたくて、この本を手に取ってみた。著者は、留学のサポートの仕事に就き、その手腕には定評のあるようだ。 日本の大学と違う点は多々ある。まず、入学方法。アドミッションオフィス(AO)が合否を決める。AO入試と聞くと、日本にもあるじゃないかと思うが、実は日本のAO入試はAOになっていない。ハーバードの入試は、アドミッションオフィスという部署があり、そこに受験生を評価する...
栄陽子著、「ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?-日本人が抱くおおいなる誤解」、ワニブックスPLUS新書
私はアメリカの大学に詳しくないが、世界大学ランキングでダントツの一位であり、世界中から多くの留学生を引きつけているハーバード大学がどんな大学なのか知りたくて、この本を手に取ってみた。著者は、留学のサポートの仕事に就き、その手腕には定評のあるようだ。 日本の大学と違う点は多々ある。まず、入学方法。アドミッションオフィス(AO)が合否を決める。AO入試と聞くと、日本にもあるじゃないかと思うが、実は日本のAO入試はAOになっていない。ハーバードの...
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池上彰、佐藤優「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」、文春新書
グローバル化が盛んに叫ばれている。つまり、世界標準、大学の英語化である。世界のどこに行っても英語でのコミュニケーションが十分できないと、取り残されてしまうという感覚が席巻していて、ほぼ日本人だけの学会、日本人だけの授業でさえ、英語でやろうという話が、日本人の中で比較的英語が得意の人々の中で盛り上がり、そういう場ができあがってしまっている。 私の知っている「国際会議」のいくつかも、ほぼ日本人だけで外国で「国際会議」を開き、日本人だけのディスカッションを英語でやっている。そこで議論をやっているのは、ほんの一握りの...
池上彰、佐藤優「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」、文春新書
グローバル化が盛んに叫ばれている。つまり、世界標準、大学の英語化である。世界のどこに行っても英語でのコミュニケーションが十分できないと、取り残されてしまうという感覚が席巻していて、ほぼ日本人だけの学会、日本人だけの授業でさえ、英語でやろうという話が、日本人の中で比較的英語が得意の人々の中で盛り上がり、そういう場ができあがってしまっている。 私の知っている「国際会議」のいくつかも、ほぼ日本人だけで外国で「国際会議」を開き、日本人だけのディスカッショ...
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松田卓也著, 2045年問題 コンピュータが人類を超える日, 廣済堂新書
  著者は1943年生まれで、現在72歳くらいの宇宙物理学者であり、 もともと 情報の専門家というわけではない。しかし、コンピュータは長年駆使してきており、過去から現在(おそらく未来についても)、コンピュータについて非常に的確にポイントをとらえ、その上で2045年問題を論じている。    全部で7章から成っている。「1章」コンピュータが人間を超える日、「2章」スーパー・コンピュータの実力、「3章」インターフェイスの最先端、「4章」人工知能開発の最前線、「5章」コンピュータと人類の未来、「6章」コンピュータが仕...

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石黒浩「どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私」、新潮文庫
人そっくりのアンドロイドを作って話題になっている石黒先生の著書。いままで断片的にしかしらなかった、彼自身を含む一連のアンドロイドの制作動機、作ってみての感想や他人の反応、そのもともとの人の感想、また、経年変化でアンドロイドと本人との乖離についての考察など、大変興味深い話が盛りだくさんである。 アンドロイドを使って遠隔から人と対話したりする話は非常に興味深い。平均的な人が美しく見え、つまり、美人とは個性のない姿だという話はかなりショッキングな話であった。 誰から見ても美人というのは厳然として存在する。単なる流行...
石黒浩「どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私」、新潮文庫
人そっくりのアンドロイドを作って話題になっている石黒先生の著書。いままで断片的にしかしらなかった、彼自身を含む一連のアンドロイドの制作動機、作ってみての感想や他人の反応、そのもともとの人の感想、また、経年変化でアンドロイドと本人との乖離についての考察など、大変興味深い話が盛りだくさんである。 アンドロイドを使って遠隔から人と対話したりする話は非常に興味深い。平均的な人が美しく見え、つまり、美人とは個性のない姿だという話はかなりショッキングな話であ...
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江上剛「50歳からの教養力」、ベスト新書
著者は、もと銀行員で、脱サラをし、49歳で作家になった人である。 第1部は「知力」。作家として必要な知力をどのようにして蓄えたか、書かれている。 第2部は「体力」。もともとメタボで走ることなど思いもよらなかった著者がフルマラソンをすることになった経緯が書かれている。 第3部は「胆力」。このあたり、まさにご自分の経験談である。 第4部は「ユーモア力」。 第5部は「取捨選択力」。 要するに、著者の教養がどのようにあるかを示した本と言える。かなりの自信家でもあると思われる。

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森政弘「ロボット考学と人間 -未来のためのロボット工学-」、Ohmsha
森政弘氏といえば、ロボットの先生。それも、理論ではなく、ロボコンを始めた、実践の先生としてよく知られています。ロボットと言えば、機械の話か、知能の話が語られることが多いですが、一般に、ロボットにまつわる知能の話には、底の浅い話が多いように感じられます(そればかりとは言いませんが)。しかし、森先生は仏教に結びついた、哲学的な考察をこの本でなされています。 自分の手で、それこそロボットを作ってきた著者だからこその、自然と人間から学ぶ(ロボットの設計思想)という第1章、仏教に造詣が深い著者だからこそできる(ロボット...
森政弘「ロボット考学と人間 -未来のためのロボット工学-」、Ohmsha
森政弘氏といえば、ロボットの先生。それも、理論ではなく、ロボコンを始めた、実践の先生としてよく知られています。ロボットと言えば、機械の話か、知能の話が語られることが多いですが、一般に、ロボットにまつわる知能の話には、底の浅い話が多いように感じられます(そればかりとは言いませんが)。しかし、森先生は仏教に結びついた、哲学的な考察をこの本でなされています。 自分の手で、それこそロボットを作ってきた著者だからこその、自然と人間から学ぶ(ロボットの設計思...
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