学部ゼミ終了。濱口桂一郎『若者と労働』,楠木新『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか』を読んで討論した。現在の,男子限定メンバーシップ型正社員のあり方,それと非正規の格差の何が問題かはだいぶ明らかになった。しかし,現状からの改革は,どの立場から,誰が主張し,その場合に誰が反対するかというところが複雑であることがわかった。
 例えば,濱口氏が提案する「ジョブ型正社員」は制度的には漸進的な改革であり改正労働契約法の延長線上にあるという点で現実的だ。企業がやろうと思えばできるわけで,実際にユニクロが実行している。
 しかし,これを利益とみるか脅威とみるかが,非正規労働者,正規労働者,企業,地域の雇用拡大を期待する人々,のそれぞれにおいて一義的でないために,実際に広がっていくのかどうかを見通すのが難しいという結論になった。一義的でないからこそ,利害集団の枠を超えた賛成が集まるかもしれないし,逆にどの利害関係者からも支持が得られずに進まないかもしれない。うーむ。

2014年11月22日facebookに投稿したものの転載。
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