実録!荻窪売掛訴訟道。

昨年の12月にネット経由で茨城県の会社からコーディングを請け負いました。初取り引きの会社です。

当初から案件内容のやり取りで要領を得るのに時間がかかるので、少しオカシイなとは感じていました。
料金の感覚もかなり差がありました。
結局2案件やらせていただいたのですが、最初の案件のときはご縁もあったことだし私が泣くことにして言い値で請け負いました。
支払いサイトが2ヶ月ということで、12月末に納品した最初の案件の支払いは今年2月末の予定でした。

最初の案件が終わって今年1月に入って2つ目の案件の引き合いがありました。
作業内容は問題なかったのですが、当然料金には双方でかなりの差がありました。
今回は泣くつもりはなかったので多少割引は考えるにしても見積もりでこちらが折れるつもりはありませんでした。
そちらの料金感覚で作業する制作会社もあるので、その金額での発注をお考えでしたらそのような会社へ発注してください、というようなことを伝えたのですが、私の見積もり額(少々割引アリ)で発注したいときました。
見積もり感覚でかなりの額の開きがあったのになぜ発注できるのだろうと疑問には思いました。

最初の案件の入金もまだ先のことではあるし、怪しいなとは思ったのですが請けることにしました。
この時点で向こうはすでに確信犯だったのかもしれません(あるいは当初から)。
また要領の得ないやり取りを若干挟みつつ1月末に納品。

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2月に入って末日。当初の不安感が現実のものとなりました。入金がないのです。
3月に入ってもやはり入金されないので1回目の催促メールを出しました。
返信はきました。確認しますとのことです。
この辺りからこれは雲行きが怪しいぞということで、どうやったら回収できるか色々とググり始めました。弁護士関係の友達にも訊いてアドバイスをもらったり。
相手の会社はHPを持っていないようで情報が少ないのですが、ググっているうちに銀行口座の情報を見つけました。これは後々使えるかもということでメモしておきます。
その後連絡がないので、2度催促メールを出しました。
はたして返信がきました。経理の処理が漏れていたという理由が書かれていました。
来週中に送金しますと。いやいや、普通ならすぐ送金手続きするでしょうよと。ただ振り込みするだけちゃいますかと。もうこの時点で確信犯だなという感じです。
これが最後のメールでした。この時点が3月8日。

来週中ということは3月18日なので、一応そこまで待ちます。
が、案の定入金はありません。
ここで内容証明郵便を送ることに決めました。

内容証明というのは初めてなので色々ググります。
書式が決まっているみたいですね。
郵政省のサイトで電子ファイルで送れるというのを見つけたので、これはラクそうだとユーザー登録などしてWordで書きます。
いざ送信しようとするとこれがなぜかはじかれて送れない。
数回やっても送れないので結局手書きすることに。

翌週3月23日に諸々書類を揃えて郵便局へ。
書式が不十分で、職員の方に色々と添削していただいてその日は帰宅。
翌日、書き直した書類を持って郵便局へ。この日は一発OKで内容証明を出せました。忘れずに配達証明も付けます。

数日後に相手が内容証明を受け取ったとのお知らせの葉書が届きました。
内容証明には4月7日まで入金が確認できなければ法的措置に移行します、というようなことを書いてあります。

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さて、4月7日。案の定というか連絡もなければ入金もありません。
ここで次の段階に進むことに決め、支払催促か少額訴訟かで迷いました。

ググったなかでは支払催促の方がラクなように感じたのですが、相手が異議を申し立てて通常裁判に移行すると相手の管轄裁判所にこちらから出向かないといけないらしいので、それはシャクにさわるかなと。茨城県はやはりちょっと遠い…。
予想として相手は支払うつもりはなく逃げ切ろうとしているように思えるので、支払催促を申し立てたところで相手は異議を表明して通常裁判に移行。つまり強制執行はできない。また通常裁判だと前述の通り相手の管轄にこちらが出向かないといけないのでめんどくさい。よって支払催促は取りやめて少額訴訟でいくことにした。支払い催促でも異議を表明された時点で少額訴訟に切り替えるという手もあるが、その手続き分の手数料がもったいないかなと。

少額訴訟には申立書、手数料、相手の会社の登記事項証明書、そして証拠となる書類が必要です。
登記事項証明書はネットで請求できるみたいなので、法務局に出向くことなく家にいながら取り寄せることができました。
証拠書類としては内容証明、配達証明、請求書を用意することにしました。訴える相手は1名ですので、都合それぞれ2部必要みたいです。
私は杉並区在住ですので(料金を支払ってもらう口座も杉並区にある)管轄は東京簡易裁判所です。霞が関ですね。
申立書は裁判所のサイトからもダウンロードできるのですが、初めてのことなのでちょっと勝手が分からないなということもあり、とりあえず裁判所にやり方を訊きに行くことにしました。あわよくばそのまま申し立て手続きをするつもりです。

4月13日、書類持参で裁判所に向かいました。
現地に着いたとき12時を少し回っていたのですが、昼休みで窓口が開いてないんですよねぇ。13時まで待たないといけません。
1Fに訴訟の相談所みたいなところがあってまずはそこでやり方が訊けるようです。午後イチで申立書の書き方から手数料まで教わって諸々の書類を準備します。
地下にファミリーマートがあってそこで手続き用の収入印紙や切手が入手できます。切手なんかは種類毎に何枚と細かく指定されたのですが、ここのコンビニではその辺りのコトはあらかじめ話しが通っているのでしょう、各種切手が既に用意されていてすぐに取り分けてくれました。

それらを持参して今度は6Fに向かいます。職員の働いているオフィスがそのまま窓口になっていてそこで申し立てをします。
係りの方がチェックしている間しばらく待ちます。
そして別室で質疑応答があって無事申し立て完了!

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翌日の夜、裁判所の担当書記官からTEL。質問を受ける。
その中で、私が弁護士等を通さず個人で申し立てていることに配慮してくれているのか、もう少し証拠を揃えましょう(増やしましょう)というようなアドバイスをいただいた。
裁判所にしてみれば勝ち負けなぞ関係ないだろうにわりと親切です。少額訴訟は1回の期日で終了するのですが、そうなるように書記官が配慮しているということもあるようです。
翌日せっせと証拠を集めて裁判所に送ります。

裁判当日までに2週間となったところで、ちょっと確認の意味で弁護士ドットコムで売掛金回収に詳しい法律事務所を探して、裁判以降どのようにすれば回収につなげていけるか訊いてみました。
裁判当日相手が現れて和解という方向にもっていけた場合。和解調書というのを作ってくれるので、これに基づいて相手に取り立て。それでも払ってくれない場合は相手方の口座を強制で押さえる(少額訴訟債権執行)。
裁判当日相手が現れない場合。当然勝訴して、少額訴訟債権執行。

少額訴訟債権執行して相手方の口座を押さえても残高がない場合取り立てができない。
そうなると、その他の相手の資産(不動産とか車、他の口座など)を探して取り押さえするしかないが、弁護士でもそこまで調べるのは難しい。
ということだそうで、回収できる確率は今のところ半々ぐらいか…。
なるほど、だから弁護士と探偵が一緒に行動して証拠を集めて相手を追い詰めていくんだなと納得。
以上をふまえて、現時点で私が描いている絵は、今までの被告の感じからして裁判当日には現れず欠席するだろうと。で、私の勝訴。だが被告はそれでも支払いはしないと思うので、強制差し押さえ(少額訴訟債権執行)を判決当日に申し立て、相手の銀行口座を押さえて取り立てる、という感じです。
なので、被告と差し押さえ先の銀行の登記事項証明書を取得して裁判当日に持参することにしました。
あとは当日を待つばかり…。

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5月17日。遂に裁判の日がきました。(清原裁判と同じ日だ!彼とは同期なんですよねぇ…。ちなみにさま〜ずも同期です)
当然裁判初体験。
呼び出し時刻ジャストに法廷に着きました。
中に入ると担当書記官に被告から昨日答弁書がきましたと言われる。内容を見ると被告は訴訟内容は認めるが、和解を希望していて月々2万円の支払いにしたいと。できるだけ一括返済すると添え書き。
こいつ本当に払いたくないんやなぁというのが最初の感想。もしくは本当にお金がないのか…。しかし訴訟内容は認めてるんかい!ならば裁判沙汰になる前に支払いしてくれよーとは思いましたが…。
裁判が始まります。被告は予想どおり欠席で、出席者は裁判官、書記官、司法委員、そして私です。
裁判官が進行役で裁判を進めていき、相手の和解を受け入れるか訊いてきます。私としては中をとって月々5万でどうかと提案してみました。
裁判官は、2万というのが被告のギリギリの線なのだろう、それを倍以上というのは現実的ではないと。また委員の先生がこのような全額返済の和解はあまりなく、良い条件だと思うので受け入れたらどうかと。
また、和解の条件に2ヶ月以上延滞すればその時点で残金は一括請求(延滞金付き)できるという条項を盛り込めるというので、ならばよいかと和解に応じることにしました。
これで当事者双方に1週間ほどで裁判所から和解調書が送られてきます。
これに従って相手が支払ってくれることを信じるばかりです。
それでも相手が振り込んでこないようなら、それこそ強制執行を申し立てることになります。
相手希望の初回支払いは来月6月末。これから全額回収まで長い戦いが待っています。

裁判自体は短くて、このような訴訟はよくあるのか流れ作業のような感じで進行していくんですよね。私の案件の後にも数組が裁判を待っていて、裁判中に質問を重ねようものなら次がつかえていますので、後ほど聞いてもらえますかというような感じです。確かに裁判所側からみれば小さい案件ではあるし、いつもの作業というような感覚は分かりますが、私としては死活問題なので気分が良いものではありませんねぇ。
まぁ裁判ですので気分が良いということはないかもしれませんが、こちら側もある程度知識をつけて裁判の早い進行に付いていかないとダメですね。今日は付いていくのがやっとでした。

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今回の訴訟申し立てを振り返って、申し立て時に最初から延滞金を付けたら良かったなということと、和解を受け入れますと言わなければ良かったなということがあります。ただこれも相手を見極める必要があるので難しいところではあります。
そもそも最初に請ける段階で怪しいと感じたら先払いにしてもらう等、対策を講ずる必要があるなというのが一番の教訓かなと思います。
Webサイト制作会社なのに自社サイトがない会社からは請けないほうが賢明かもしれません。
もう一つは、契約書がなくても証拠を揃えれば(証拠を残しておけば)勝てるということは分かったが、最悪強制執行のことを考えて相手側の口座を把握しておく必要があるということです。差し押さえても口座に残額がなければ取り立てできないですが…

まずは相手の初回支払いですが、私の予想としてはまず払ってこないのではないかと。
今までシカトしてきたので急に払ってくれるとは思えないんですよね。
そこで今度は催促するのではなく2ヶ月の延滞まで待ち、そこで一括請求->それでも相手は払わない->差し押さえという絵図を狙ってみようかなと。
ただ相手が本当にお金がないのなら差し押さえても取れるものがないとなるが…。
つまるところは相手の答弁を信じて待つということなのかな…。

5月20日。和解調書が特別送達で届きました。
先日の裁判で和解した内容が主文として記載されています。これを見て、お金の面では1銭も回収できてはいないがホッとしたところはあります。
泣き寝入りするぐらいなら多少の費用は使って法の力を借りてでも取り立てる方向に持っていくことが重要だなと改めて思いました。
ただ実際の取り立ては誰もやってくれないので、自分で対処する必要があります。

前日にたまたま友達と裁判について話していたのですが、300万の売掛が不払いのまま何も訴訟を起こさずに諦めた人がいるというハナシを聞いて、ヒトってそれぞれなんだなと。300万なら弁護士に依頼して確実に回収の方向へもっていきたいですねー。

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5月30日。予期せぬ展開が来ました。
被告が和解の決定書を受け取っていなくて、裁判所に戻ってきたと連絡がありました。つまり被告は和解の内容をまだ見てないので、決定の効力がまだないということです。
再度相手方に送るのでその送付代として切手を裁判所に送らないといけません。
次は受け取らなくても効力が発揮することになるそうです。
予想としては、
今度も相手は受け取らない->和解内容を知らない->2ヶ月分滞納になる->差し押さえ
という流れになるかなと。
持久戦の様相を呈してきました。

さて、6月30日。和解による第1回目の支払日です。
案の定相手側からの振込はありません。
予想していたとはいえ、和解内容を見ていたとすればふざけたヤロウです。
当初の目論みどおり来月末の未振込を待って強制執行を狙おうかと思います。

そしてやってきた第2回目の支払日。7月29日。
もちろんのこと、相手側からの振込はありません。
強制執行で差し押さえを狙います。
8月に入って、まずはTELで担当の書記官に手続きのやり方を訊きます。
以下のモノを用意して裁判所に来てくれとのことです。
・判決の決定の正本
・印鑑
・相手の会社の全部事項証明書
・差し押さえる銀行の代表者事項証明書
・費用(1万ぐらい)
またお金が要ります。裁判を始めたときもそうですが、今までに総じて1万ほどかかっているのでここは取り返さないと!
相手の銀行口座を狙うワケですが、やはり残高があるときを狙わないといけません。
Web制作関係ですから、やはり月末かなと。ということはX日として8月31日を狙おうかと思います。
狙う日がある場合は、その10日前以上に差し押さえの申し立てをする必要があるとのことなので、8月第2週目にまた裁判所に行こうかと思います。

これで一発で取れれば良いんですが、残高がなかった場合は同じ口座を狙って再度強制執行の申し立てができます。が、また費用がかかるので、やはり一発でスンナリといきたいところです。

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8月19日。強制執行の申し立てをするために書類や費用を用意して裁判所へ。
登記事項証明書はあらかじめネットで申請して取得しておきました。
裁判所は3回目なので、もう大体勝手がわかります。少額訴訟担当がある6階へ。世間が盆休みのためかとても空いています。申請すると、受け付けてくれた書記官が色々とアドバイスをくれて、何枚にも及ぶ書類記入をヘルプしてくれます。丁寧に説明してくださるので分かりやすいですね。
前回もそうでしたが、裁判所はいわゆるお役所対応でないところが良いですね。
申請に必要な収入印紙や切手も必要種類枚数分、地下のコンビニで揃えられます。

登記事項証明書ですが、代表者が載っているモノでないとダメなようで、私が取り寄せた差し押さえる銀行のモノは載っていませんでした。代表者事項証明書を申請したのですが、なぜか却下されて、全部事項証明書の申請にきりかえ、送られてきたものは履歴事項証明書でした。まぁよいかと思ってそのまま持ってきたんですがダメなようです。
今度は直に法務局に問い合わせるしかないですね。
来週問い合わせることにします。
でも今回の申し立てそのものは受け付けてくれたので、後ほど銀行の代表者事項証明書を送付します。

銀行が差し押さえるタイミングですが、銀行へ通知がいって担当者が口座残高を確認したその時"のみ"だそうです。
1時間後に再チェックなどとそういうことはしないようです。まさにワンチャンス。
日付指定は今月31日指定にしました。
頼むから残高が残っていてくれよー。

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代表者事項証明書の申請がなぜ却下されていたのか分かりました。
差し押さえをする銀行口座のある茨城の支店で申請をしていたのがいけなかったようです。本店のある東京都の法務局に申請していれば取得できるとのことで早速申請してみます。今度は無事に申請できました。
届いたら即裁判所に送付しようと思います。

ここでかなりの心配事が。差し押さえできると思っていた銀行口座がどうも生きていないようなんですよね。
ネットバンクで振り込み手続きをすれば、その手続きが完了する前に口座が生きているかどうか分かるというのを、強制執行の申し立てをした次の日に知って(考えてみればATMでも分かりますよねぇ)試してみたら、その口座は存在しないというようなメッセージが出ます。
これはヤバいなぁと。限りなく空振りする可能性が高いなぁと。強制執行するために裁判を起こしたともいえますから…。

そこで、何か方法がないものかとネットで色々とググります。
「財産開示の申立て」というのがあるのを見つけました。強制執行がスベったとなれば、もう相手の真の口座がどこにあるかなんて探偵でも雇わないと分からないと思いますが、直接本人にその口座を訊ける申し立てのようです。

この財産開示とはどんなもんか、これを使った事例をサイトに上げていた司法書士を見つけましたので問い合わせてみました。
これも少額訴訟同様、原告、被告が裁判所に出かけていって法廷で被告が財産の開示をするようです。ここで生きている銀行口座情報を入手して再び強制執行をかけると。ですがこれまた被告は欠席することが多いようです。
財産がないとか、嘘をつかれたりで結局空振りになることが多いようです。
しかし司法書士の方は親身でないというかヒトごとというかあまり感じは良くありません。そらそうですな、客でもないのに相手してくれてありがたいことではありました。

人間の本質というか、人間の社会って借金を踏み倒せるようになっているんですなぁ。貸した側が動かない限り、借りた側に道徳心がなければお金は返ってきません。
そもそも論としては怪しいと思った取引先とは関係を持たないということですな。

その司法書士との会話の後にタイミングよく裁判所から電話がきました。差し押さえる銀行の代表事項証明書の件でした。
先ほど入手したので、これから郵送して明日中にはそちらへ届く旨伝えます。
ついでに色々と質問してみました。
強制執行ですが、裁判所から強制執行が届いた時点で口座かあるのか、あればどういう状態であるかを陳述書という形で裁判所と私に通知がきます。ここで取れそうだと私が思えば取り立ててくださいと銀行に伝えます。その時点で銀行から被告へ強制執行が入った旨の通知がいきます。その通知が届いて1週間後を見計らって私から銀行へ連絡して差し押さえたお金をどう取り扱うか相談するという段取りになります。

取るものがないなとなれば強制執行を取り下げるということになります。
そこで、財産開示の申し立てですが、これは地方裁判所でやるということになるそうです。ワンランクアップ?ですな。

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強制執行をしますという正本が届きました。口座が存在しないだろうという予感があるので、やっとここまできたかぁ感はありません。

8月31日、強制執行当日。銀行より連絡が来ました。やはり口座は解約済みと言われてしまいましたね。以前は取り引きがあったそうですが、現在は使っていないと。個人の口座も無いらしいんですよねぇ。差押え失敗です。
しかし、陳述書をもらう前にこうやって連絡をくれるんですねぇ。
さて、どうするか。ここは調べたばかりの財産開示を申し立てるしかないかな…。
後日、裁判所に問い合わせてみようと思います。
翌日、陳述書がきました。ただ、差し押さえるモノが無いという欄に〇印が付いているだけで、モノがあれば様々なコトを書くであろう欄はどこも空白です。
シンプルすぎて笑ってしまいましたねー。
陳述書がきても裁判所からは何も言ってこないんですね。立場はあくまでも中立ということだからですかね。相手にも通知がいっているかどうかも気になります。
財産開示を申し立てるとして、強制執行が空振りであったことを相手が知っているかどうかで対応も変わってくるだろうし。
財産開示を正当な理由なしに拒否すると過料(罰金)が課せられるので、それを払うぐらいならオレの請求を払うんちゃうかなあという絵図もかけるかな。(過料と取り立て額の天秤にもなりますが)
回収まではまだ時間がかかるなあ。

9月6日。裁判所から事務連絡というのが郵送されてきました。
それには陳述書の内容と、強制執行の申し立てを取り下げるかどうか、さもなくば相手に空振りであった旨通知しますよという内容でした。
なるほど、こーいう段階を踏むんですね。
最終的には回収することが目的ですが、ここは通知する方がよいのかどうか…。悩みどころです。

9月12日。そろそろ裁判所からの事務連絡に返答をしないといけないので、その前に弁護士ドットコムでまた検索して疑問点を解消すべくアドバイスをいただいた。
財産開示についてはあまりよい心象は持っていないようでした。通知についてはあまり知らないようでしたね。
新情報として、弁護士は銀行に問い合わせて、相手の口座があるかどうか確認できるそうです。この権限オレも欲しーわー。費用は通常10万だそうで、ちょっと二の足を踏みますねー。

その他良いアドバイスは聞けなかったので、次は裁判所に問い合せます。
本日現在、強制執行に関して相手には何の情報も行っていないそうです。
法律上は通知しないといけないので、今はそれをする前段階であって、強制執行の取り下げをすれば通知は行かないとのことです。ただ銀行によっては銀行から相手へ話しを通している場合もあるそう…。
取り下げると和解の調書が戻ってくるのでまた強制執行ができます。そーいう意味では結局は取り下げないとダメですね。
実際の作業としては取下書と戻し願いを提出する必要があります。(戻し願いまでしないと和解の調書自体は戻ってこない)

財産開示について訊いてみたら、これは相手方の管轄の裁判所へ申し立てないといけないようです。
茨城なので、水戸地方裁判所のxx支部かな?ということで、詳しくはそちらへ訊いてくれとのことです。財産開示についても簡易裁判所では扱っていないようです。

水戸地方裁判所に問い合せます。
相手の住所から管轄の裁判所はxx支部だそうです。
いやー、これは行くとなればめんどくさい。
財産開示はナシかなーと思っていたところ、財産開示の場には出席しなくても良いそうです。後日問い合わせて財産開示目録を請求できるそうです。申し立ても郵送で申請できるとのことで、これは申し立てできるかも!ただ目録を見るのにはやはり裁判所に行って自分が見たい目的のモノを判断する方が良いとも言っていました。結局は行かないといけないことになるのかも…。
とにかく和解調書は必要なので、戻し願いはしないといけません。

取下書も提出しようかと思います。
まだ強制執行をしようとした事実を相手は知らないハズなので、今後警戒させないためにもやはり提出かな。
これで、年内の回収はムリになったかぁー。

財産開示を申し立てたとして、開示した直後に資金を移動してしまわれると強制執行してもまた空振りよなー…。
と思いつつ、取下書と戻し願いを提出。

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ここまでずっと突っ走ってきたのですが、ちょっと一息つくことにしました。
これからどうしようかなぁと思いつつ…。

11月22日。
財産開示を申し立てして生きている銀行口座特定 or その他の方法で生きている銀行口座を特定する
のどちらかをしないといけません。
財産開示については先日裁判所に概要を訊いたので、その他の方法となると探偵(興信所)よなぁということでググります。
めぼしいところ2件を見つけたところで、問い合わせる前に被告(相手)にメールしてみることにしました。
万が一すんなり払ってくれれば、もうこの売掛訴訟道に時間を使わなくてすむからです。
送信!してみたらMAILER-DAEMONが帰ってきました。
メアドは会社のアカウントなのですが、凍結したようです。
色々想像できますが、仕事で使っているアカウントを凍結するということは、この会社で仕事をするというのを辞めたのか?
会社自体が存続していないのか?(登記簿を調べれば分かりますが)
考えすぎかもしれません。メアドを変えただけかもしれませんが、相手はとことん払う気はありませんねー。

ということで、興信所に問い合わせます。
地方銀行でもばっちり銀行/支店/口座番号/残高がセットで分かるそうです。
見積もりも取ったのですが1銀行口座判明するためには10万近くするんですねー。
これでは今回の売掛金回収には見合いません。
しかし探偵の力はスゴイですね…。

となると、財産開示の申し立てですが、相手の今までの経緯を見ているとうまいこと情報が取れるか、取れたとしても残高が残っているときに強制執行できるか怪しいモノがあるのと、回収額と財産開示/強制執行の手間/費用を天秤にかけると、これ以上時間をかけることはあまり得策とは思えなくなってきました…。
この相手がもっと大きい会社や、有名な会社ならならまだ攻めてもよいかなと思えるんですが…。

ここで一応の結論を出そうと思います。
回収するための作業はここでストップします。回収できなかった売掛金は貸倒金として確定申告しようと思います。また、今回の裁判等で使った費用は経費として計上するので、お金そのものの損はあまりありませんが(もちろん収入もありませんが)、今回の一連の作業に費やした時間(工数)がもったいないですねー。
その代わり、このメモ書き(成果物?!)と、ネタ話ができたことが収穫かもしれません。裁判官や書記官、弁護士、司法書士と直に話したのも初めてでしたし。

今回一番学んだことは、請ける前に相手を見極めることですかねぇ。
契約書がなくても(あるにこしたことはない)証拠さえ揃えればなんとかなることは分かりましたが、ちょっとでも怪しいと思えば、先払いにする等の手立ては必要ですね。
作業始めてからおかしいと思ったら、そのまま納品してしまわないことですね。

少額訴訟を起こしたことで、債権としては10年に効力が延長されたので、これから何かひょんなことでもあってキッカケでも掴めばまた取り立てしてやるぞ!ということで"一応"の結論としようと思います。

おい、逃げ切ったと思っただろうオマエ!そのうち取り立ててやるからなコノヤロー。(多分取り立てない)

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私と同様の状況にいる個人事業主さんなどおられましたら何かお力になれるかもしれません。裁判の起こし方とか取り立ての方法など…。
問い合わせはコメントではなくてメールをいただけたらと思います。
http://aurized-studio.jp/
また、コメント返信はいたしません。

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余談ですが、1人のプロフォトグラファーが訴訟を起こしている記事です。
私と同時期に裁判をやっています。
https://www.photo-yatra.tokyo/blog/archives/category/copyright/shigeyamagumi-illegal
今回の私の相手がこの記事のようなヒトだとキビしかっただろうな…。

そうこうしているうちに解決してますね!
やはり弁護士をたてないとナメられてダメなのかもしれません。

こちらの記事は程度が違いすぎていて、同様なことではないのですが、補償金は払われていません。
補償金を払わないまま逃げ切れる世界になってしまってるんよなぁ、この日本…。
「日常奪われ、補償もなく――犯罪被害者に“二重の苦しみ”」
https://news.yahoo.co.jp/feature/533

よくまとまっている記事です。
「フリーランスをなめるな!報酬金未払いトラブルに立ち向かう方法とは」
https://crowdworks.jp/freelance/trouble/2273/
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