#reInvent    re:Inventでジェフ・ベゾスCEOがヴァーナー・ヴォーゲルズCTOと対談。 http://youtu.be/O4MtQGRIIuA

「10年後には世の中どう変わっている?」とよく質問される。しかし「10年後でも変わらないものは何か?」という質問の方が重要だ。10年後にユーザーが「ジェフ、Amazonは安すぎるな。もう少し値段を上げてくれないか」などということは絶対にない。

ユーザーは安いものが好きだ。速く届くのが好きだ。品ぞろえが豊富なのが好きだ。これは絶対に変わらないんだ。AWSだってそうだ。10年後に誰かが「AWSは信頼性が高すぎるから少し落としてくれ」と言うことはない。「料金をもう少し上げてくれ」なんて誰化が言うのを想像できるかね。

ビジネスで重要なことはは往々にして自明だ。しかしその自明なことを常に意識し、常にそれに従うのは非常に難しい。

イノベーションはパイオニア精神の持ち主によって行われる。ビジネスパーソンは皆がパイオニア的であるわけではない。朝起きてシャワーを浴びるたびに「今年はこの3つの会社をぶっ潰してやるぞ!」などと決心する人たちもいる。征服者的精神の持ち主だな。もちろん彼らも成功する。

しかしイノベーティブな人間は「誰がどんな問題で困っているのか? それを解決するにはどうしたらよいか?」と考える。顧客と彼らが抱えている問題を中心に考えるのがイノベーターの特長だ。イノベーターにとって問題を解決することは楽しい。Amazonは過去18年、問題を解決し続けてきた。だから大勢の優秀な人材がAmazonに集まってきたんだ。

しかしイノベーターであることには非常に辛い面もある。伝統的なやり方をしないと当初は理解されないものだ。善意からの批判者もいる。既得権を守りたいから批判する連中もいる。ともかく長い期間、誤解されたままできいることを覚悟しなければならない。

成功したイノベーションというのは顧客が喜ぶイノベーションだ。しかし多くのイノベーションの試みは顧客が関心を持たない。イノベーションで成功するためにはできるだけ数多くの試みをする必要がある。その多くは失敗に終わるから、失敗に耐えることができないとイノベーションで成功することはできない。

大切なのは実験の数を増やすことだ。だから人材も組織も自分自身の毎日の時間の使い方も、すべて新しい実験の数をどうやったら最大限にできるかというところから考えなければいけない。

AWSの重要性はユーザー企業の新しい試みの数を増やし、迅速に結果が出るように手助けできる点だ。いままで1年にこれこれの回数しか新しい試みができなかったとする。その数が2倍になればイノベーションで成功する確率は2倍になる。

AWSについて私がもっとも驚いた点は、大企業、政府機関、大学などの組織がこぞってAWSを使い始めたことだ。もちろんわれわれはAWSが成功すると楽観していた。特にスタートアップ企業はAWSを使ってくれるだろうと予想していた。しかし大企業や官庁がこんなに早くこれほどの規模でAWSを使うようになるとは考えていなかった。この点は非常に大きな驚きだった。(以上12:00あたり )
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