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宝石工房ヴァンモア
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《カイアナイト(kyanite)》【和名:藍晶石(らんしょうせき)】
地球を宇宙から見たような藍色、アイオライトは紫に近い藍色でカイアナイトは青に近い藍色と自分は所見で見分ける時に頭に浮かべるようにしていますが、同じような色もあるので注意しています。ただどちらもレアストーンなので普通はサファイヤとの比較を先にすることが多く、一瞬で見分けるのは難しいです。
【産出国】
主要産地国 ブラジル・ミャンマー・インド・ケニア・パキスタン・スイス・アメリカ・ソ連など
【鉱物組成】
Al2SiO5
硬度 :1方向では4~5、直角方向では6~7.5
比重 :3.56-3.69
結晶系:三斜晶系

《スミソナイト(smithsonite)》【和名:菱亜鉛鉱(りょうあえんこう)】
乳白色のブルーがポピュラーですが、「シーブルー」という商品名が付くブルーカルセドニーに似たものもあります。また面でしっかりカットされているものはアパタイトにも似ていて鉱物としてボコボコと成長した見た目はアズライトと同じく地球の生命力を実感し、しかしながらその雰囲気は躍動感というより鍾乳洞のような静寂と何万年もの積み重ねを感じて努力の結晶のように見えてきます。南国の美しい海の中から海面を見上げたようなマリンブルーと表現したいです。
【産出国】
主要産地国 オーストラリア・ギリシャ・メキシコ・ナミビア・ルーマニア・スペイン・アメリカ・ザンビアなど
【鉱物組成】
ZnCO3
硬度 :4~5
比重 :4.30-4.45
結晶系:六方(三方)晶系

《ヘミモーファイト(hemimorphite)》【和名:異極鉱(いきょくこう)】(※[ヘミモルファイト]という表記もあり)
この宝石の色が正真正銘の[水]の色と表現したい趣きを持っていて、ブルーと白い結晶系の混在した状態の石は南国の白い砂浜に透き通る海の青という表現をしたいです。青がより濃いものもありますが、それもまた[水]のようなでシアン色系の中でも水色と表現できます。
原石はモコモコしていて音で表すなら「ボコボコ」といった生命を感じるような石です。
【産出国】
主要産地国 メキシコ・アメリカ・イタリアなど
【鉱物組成】
Zn4Si2O7(OH)2H2O
硬度 :4.5~5
比重 :3.40-3.50
結晶系:斜方晶系

《ラズライト》(※表記[ラズライト]として紛らわしい二種類《(Lazulite)と(Lazurite)》あり)
・ラズライト(Lazulite)【和名:天藍石(てんらんせき)】(※[ラジュライト]という表記もあり)
あまり聞きなれない宝石で、宝石として評価される透明な濃いブルーの物は一見サファイアやタンザナイト、希少石のベニトアイトのように感じます。
内包物にホワイトのまだら模様とか濃いものが多いとかサファイアにある[うろこ雲]のような模様があるもの、またラズライト イン クォーツと言われる水晶に濃いブルーのラズライトが内包物としてまだらにに入る一風変わった石にもなります。群青色に透明感を兼ね備えた色から紫味が入るといった表現になりますでしょうか。
日本では栃木県那須塩原市で少し産出するそうです。
【産出国】
主要産地国 オーストリア・ボリビア・ブラジル・インド・マダガスカル・スウェーデン・スイス・アメリカなど
【鉱物組成】
MgAl2(PO4)2(OH)2
硬度 :5~6
比重 :3.08-3.17
結晶系:単斜晶系

・ラズライト(Lazurite)【和名:青金石(せいきんせき)】
こちらはラピスラズリの主成分である鉱物として有名。ですので正に群青色です。
【産出国】
主要産地国 アフガニスタン・チリ・ソ連など
【鉱物組成】
(Na,Ca)8(AlSiO4)6(SO4,S,Cl)2
硬度 :5~6
比重 :2.50-3.00
結晶系:等軸晶系

《ラリマール(larimar)》(※[ペクトライト(pectolite)]という鉱物の変種および業界名称になります)
ペクトライトの中でも、特に青色系のものをいう。誤称として[アラスカ ジェイド]や[ペクトライト ジェイド]と呼ばれたこともあるそうですが、業者間でも聞いた事はなく特にラリマールとした方が認知度も評価も高い宝石です。キャッツアイ効果が入るように見えるものもあり、艶感のあるもので思いのほか高価な物もあります。いろいろなアクセサリーからジュエリーに至るまで近年とても人気があるデザインバラエティーの豊かな宝石です。色の表現としては[水色]、正に美しい海の水面を写真に映したような自然のアート!、穏やかな海面に太陽の光が揺らめいている情景に見えてもう旅に出ているようです。鉱山も本来はドミニカ共和国のパオルコ鉱山に限定されていて、そこでもかなり綺麗なブルーのものには特別に「深海ラリマー」という名称を付けているようです。そのことからか『深海を写す石』といった表現を耳にしたりしました。それにはドミニカ共和国がカリブ海に囲まれた島国なので、鉱山も海底に達するようなイメージを持ったようですが実際は違うようですね。何か神秘性を持たせたくなるような特別な表情の宝石であることは確かです。
発見は1974年と比較的最近の宝石です。
【産出国】
主要産地国 (ラリマールは)ドミニカ共和国のパオルコ鉱山
((ブルー)ペクトライトは)イギリス・アメリカ・カナダ・グリーンランド・スウェーデン・ロシア・モロッコ・チェコなど
【鉱物組成】
Ca2NaSi3O8(OH)または NaCa2Si3O8(OH)
硬度 :4.5~5
比重 :2.74-2.90
結晶系:三斜晶系

【お手入れ】
http://www.vanmore.co.jp/teire/bluestone.html#bluestone

【宝石言葉】
http://www.vanmore.co.jp/teire/bluestone.html#jewelrywords

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2017/06/12
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ヴァンモアが贈る究極の豆知識 テーマ
『日出ずる国として和風で表現したい青と、地中海アマルフィの景色を感じさせる洋風で表現したいブルーと・・・そんな宝石達』

「あお」と色で表現する漢字に日本では【青】・【蒼】・【碧】といった感じに変化を表現していたり、「こん」【紺】・「あい」【藍】といった漢字であおを表現したりしますが、世界ではブルー系統でまとまった表現をしますから緑味がかっているのか紫味がかっているのかという[グリーニッシュ(Greenish)]または[パープリッシュ(Purplish)]といった補足で分けるイメージで、やはり日本の『漢字』の方が情緒を感じてしまいますね。
そんな中にも日本の和風な色合いでは表現しにくい、まさにヨーロッパの各国や地中海を想わせる透き通ったブルーや太陽のもとで南国の鮮やかさをもった濃いブルーは宝石で魅了されるブルーに最適な表現が別にあるように思います。そんな、宝石の中でも少し愛好家向けなストーンを紹介したいと思います。

《アイオライト(iolite)》【和名:菫青石(きんせいせき)】(※鉱物学では《コーディエライト(cordierite)》と呼ばれています。)
赤味のパープルというより青味のバイオレットに近い色からネービーブルーと言われる紺や藍の色で、透明なものから内包物の表情がとても豊かな味のあるものまである多彩な宝石。ムードとしてはサファイヤよりアートジュエリーのデザインにふさわしいと思わされ引き込まれます。
【産出国】
主要産地国 インド・タンザニア・ブラジル・スリランカ (その他の産地 ミャンマー・フィンランド・マダガスカル・ナミビア・ノルウェーなど)
【鉱物組成】
Mg2Al3(AlSi5O18)またはMg2Al4Si5O18
硬度 :7~7.5
比重 :2.56-2.66
結晶系:斜方晶系

《アウイナイト(hauynite)》【和名:藍方石(らんぽうせき)】
天然でこのような色と透明度が存在するのかと思われる程の色で、コバルトブルーというのが近い色合い。輝きのある藍色と表現したいです。
ここ数年で人気が出て価格も高騰した宝石で業界の方はご存知かと思います。産出がドイツの一部地域のみということも希少で価値の高い理由です。
【産出国】
主要産地国 ドイツのアイフェル鉱山
【鉱物組成】
(Na,Ca)4-8Al6Si6(O,S)24(SO4,Cl)1-2
硬度 :5~6
比重 :2.40-2.50
結晶系:等軸晶系

《アズライト(azurite)》【和名:藍銅鉱(らんどうこう)】
こちらもなお聞きなれない宝石ですが、不透明でラピス・ラズリに似ています。アズライトとマラカイトがバランスよく混ざり合っているものをやや珍重して最近は取り扱われているように思います。鑑定士としても泣かされる宝石です。模様もマラカイトの独特な層の出かたを同じく持っていて、地球の生命力や躍動感を感じてしまう見とれる宝石です。やや濃いめの群青色といったところでしょうか。
とここで実は話になりますが、[群青]という顔料は本来この[アズライト]を使ったものが[岩群青(という岩絵具)]になります。ですので群青色そのものの色となります。
【産出国】
主要産地国 アメリカ・ナミビア・フランス (その他の産地 オーストラリア・イギリス・ルーマニア・ソ連・ザイールなど)
【鉱物組成】
Cu3(CO3)2(OH)2
硬度 :3.5~4
比重 :3.30-3.89
結晶系:単斜晶系

《アパタイト(apatite)》【和名:燐灰石(りんかいせき)】
まさしく透き通った南国の海の青といった色合いの宝石で、色味としてはその青から緑味がかっているものが多いです。シアン色系の表現が近いです。
レアストーンの中でも人気のある宝石。職人としては硬度が低いので割れやすく、昔割ってみた時は水琴窟のようにピーンという音が響いた記憶があります。
スペイン産の黄緑色を帯びたものが希少です。
【産出国】
主要産地国 ブラジル・ミャンマー・メキシコ〈その他の産地〉カナダ・チェコスロバキア・ドイツ・インド・マダガスカル・モザンビーク・ノルウェー・南アフリカ・スペイン・スリランカ・アメリカなど
【鉱物組成】
Ca5(PO4)3(F,OH,C1)
硬度 :5
比重 :3.13-3.23
結晶系:六方晶系


《アマゾナイト(amazonite)》【和名:天河石(てんがせき)】(※[マイクロライン(microcline)][マイクロライン フェルドスパー(microcline feldspar)]という鉱物の変種および業界名称になります)
日本では「ラムネ色」と表現したい色。カラー見本からはやはりシアン色系となり不透明~半透明のスカイブルーというのが正しいように思います。特徴的な乳白色の網目状模様が入るのが一般的です。緑青色だと翡翠に近い表情で、青緑色だとナチュラルなトルコ石に近い表情を見せる宝石です。
【産出国】
主要産地国 ブラジル・マダガスカル・ノルウェー・アメリカ・ソ連など
【鉱物組成】
KAlSi3O8
硬度 :6~6.5
比重 :2.54-2.58
結晶系:三斜晶系

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『猫・虎・鷹、さて何の仲間でしょう?』

正解は「宝石内での光の反射がそのドーム型のカット面に集まって見える現象」効果を持った宝石に名付けられたその動物の種類です。今回は簡単な内容で《光の筋が生まれる特殊効果》によって希少な宝石についてまとめてみます。

この現象は均一に並んだ針状?シルク(絹)のような繊維状のように均一に並んだ状態?の鉱物結晶いわゆるインクルージョン(内包物)といった状態に成長した鉱物原石を横に平行にしてドーム型(カボション)カットにすることで、その針状の一本一本に光が反射(屈折)した時に一筋のラインへ多くの光が集まって見える現象というとどうでしょうか、何となくご理解頂ければ幸いです。
「キャッツアイ効果」のことをGIA取得の授業では「シャトヤンシー (chatoyancy)」や「変彩効果(へんさいこうか)」という言葉で教わった記憶があります。
宝石の裏[底面]が何故か綺麗でなく艶消し状態なので初めて見たときは疑問を感じましたが、この光の効果をより引き出すためには磨いてない状況が必要と知って、改めて宝石の奥深さと知識の必要性を感じたことも思い出します。

・「キャッツ・アイ」と宝石で称しているのは和名「猫目石」を指すのが一般的で、それは『クリソベリル・キャッツ・アイ』の事をそう言っているのが通例となっています。ということで正確な鉱物名はクリソベリル【chrysoberyl(和名:金緑石)】です。産地はブラジルやスリランカといった他の宝石産出地域でも有名な場所で、日本で珍重されるのは地色が「ハニーカラー(蜂蜜色)」に光の筋が綺麗に入るものを高価になる基準としていますが世界はその黄色い色味にも厳密ですが日本はやや緑味が入るものも濃いブラウン系の物も同様に評価を高くしています。印象としてはこちらの宝石も日本高度成長期に早く嗜好品としてご購入されていた方が多い宝石の一つでしたから色味の幅も広いように思います。
【鉱物組成】BeAl2O4
硬度 :8.5
比重 :
結晶系:斜方晶系

※その他の宝石でキャッツ・アイ効果を持つことのある宝石はクリソベリル以外にダイオプサイド・トルマリン・ベリル・クォーツ・オーソクレイズ・コーネルピン・エンスタタイト・シリマナイト・クロラストロライト・アパタイト・アクチノライト・スカポライト・ウレキサイト(通称:テレビ石)があります。(ジルコン・アンドラダイト(ガーネット)・コランダム(ルビー・サフアイヤ)・ゾイサイト・ラブラドライト・アイオライト・オブシディアン・オパール・カイアナイト・プリーナイトはかなり稀に存在します。)この場合は宝石名の後に「キャッツ・アイ」をつけて呼ぶようになっています。
クォーツには「ルチルクォーツ」といって金紅石(きんこうせき)が水晶に平行に針状に入ることでキャッツ・アイ効果を生み出している宝石をよく見ます。これにはトルマリンなどの針状結晶を含むことがあります。

・「タイガーズ・アイ」と宝石で称しているのは和名「虎目石」のことで、金褐色に波打つような縞模様に変彩効果が見られるもの。少し表現が難しいですが『角閃石の一種であるクロシドライト(青石綿)に石英が染み込んで硬化した混合石』という表現になっています。産地は南アフリカ共和国、ナミビア、西オーストラリアなどです。

・「ホークス・アイ」と宝石で称しているのは和名「鷹目石」のことで、タイガーズ・アイの灰青色のものにそう名称を付けて呼んでいます。実際にはホークス・アイに含まれる鉄分が酸化してイエローになることでタイガーズ・アイになり、鉄鉱石成分を熱処理によって赤鉄鋼に変化させてレッドタイガーアイという名称で流通もしています。

光の筋が泳ぎ動くような様はカボション・カットと言われる半球の丸みのある山のように研磨することが条件で、それがあたかも動物の[目]のように見えるという世界中認識のある表現で例えられるため今も共通名称になっています。見る宝石でなく、まるで「見られている宝石」とでも言うように神秘な気分が味わえます。

原石にこの光効果が確認できたものは「スポットライトを浴びるために、カッティングされる宝石のキャストの一員になる。」というような言わばその才能を磨かれるのも一握りといった華やかな舞台で演じている優越な世界と思い宝石を見ていると、なんだかそれぞれの個性を生かすのも台本や監督のようなデザイナーや職人次第と改めて気を引き締めて頑張りたくなる宝石の幻想効果と感じています。


またその他にある宝石の光の効果として、スタールビーやスターサファイヤのように光の筋が3本交わって星のように見える「スター効果」または「アステリズム効果(Asterism)」「星彩効果(せいさいこうか)」と呼ばれるものもあるのは有名ですね。この場合2方向(4条)・3方向(6条)・4方向(12条)というスターの場合があります。六方晶系や三斜晶系といったような成長する結晶形状によって針状が90度や60度で交差しやすいものもありますし、もともと成長過程で等軸であるものも針状が整列しやすいので起こりやすい現象ともいえると思います。
※このスター効果を生み出す宝石には、コランダム(ルビー・サフアイヤ)・アルマンダイト(アルマンディン)ガーネット・ダイオプサイド・ラブラドライト・クォーツ・アイオライト・オーソクレイズ・オパールがあります。(スピネル・ベリル・コーネルピン・エンスタタイトはかなり稀に存在します。)この場合は宝石名の前に「スター」をつけて呼ぶことが多いように思います。

【クリソベリル・シリマナイト・タイガーズ・アイのお手入れ】
http://www.vanmore.co.jp/teire/chrysoberyl_tigerseye_sillimanite.html#chrysoberyl_tigerseye_sillimanite


【宝石言葉】
http://www.vanmore.co.jp/teire/chrysoberyl_tigerseye_sillimanite.html#jewelrywords

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【イエローダイヤモンド】
◎上記に記載した《炭素[C]原子が100万個程に対して10数個~5500数個の窒素[N]原子を含む(置換)する事が原因》とされています。
地球上でダイヤモンドが生成される状況で一番多い要素で、鑑定書の4Cにおけるカラーグレードはこの黄色の濃淡を指して「D~Z」の値を決めています。世界中一律になるようにダイヤモンドを制御された照明下と精確な観察条件下で、マスターストーンと比較することにより人間の目で決定しています。ちなみにグレーダーとしてはマスターストーンの左右どちらに置くかで判断が変わるほどとてもシビアな作業なんですよ。
その中でも、カラーN以下でのベリーライト ブラウン(Very Light Brown)レベルやカラーS以下でのライト イエロー(Light Yellow)レベルは一般的にこの「D~Z」の値にて評価されますが、とても輝きの良いビビットなダイヤモンドもあり、それにはファンシー(Fancy)と付けて「ファンシーライトイエロー」や「ファンシーライトブラウニッシュイエロー」などのように別ランクの評価で流通するので高価な品質も存在します。
評価の順番は薄い色から[ファンシーライト(Fancy Light)]→[ファンシー(Fancy)]→[ファンシーディープ(Fancy Deep)]→[ファンシーインテンス(Fancy Intense)]→[ファンシービビット(Fancy Vivid)]のようになります。名称としてはかなり綺麗なものを「カナリーダイヤモンド」称して素晴らしい輝きを持ったイエローダイヤと表現もしています。ここには研磨技術の賜物でもありますので、正に「ダイヤモンドはカットで変わる」証でもありますね。
ファンシーイエローは南アフリカの特にケープ州から産出が多いため「ケープ」と呼ばれることもあります。

【ブラウンダイヤモンド】
◎《イエローダイヤのように窒素[N]原子を含む(置換)する事やその他の条件で結晶格子の歪みによってという事が原因》とされています。
比較的安価な印象はカラーN以下でベリーライト ブラウン(Very Light Brown)以下レベルと言われるように「D~Z」での値基準から評価される事からで、色が濃く見えるカラーダイヤの場合に[ファンシーディープ(Fancy Deep)]というより[ファンシーブラウニッシュ(Fancy Brownish)]と鑑定が多くなされるように「人間の目で見たときグレー(グレイッシュ)で濃くなるというよりブラウン(ブラウニッシュ)で濃くなる印象だから」です。
しかしながらさすがダイヤモンド!、ブラウンにも素晴らしいカラーイメージの品質は存在していて、最高級の色合いのブラウンダイヤは別名「コニャックダイヤ」と称賛してセールスされています。その他の別名として「コニャックダイヤモンド」・「シャンパンダイヤモンド」という名称も使われています。

【オレンジダイヤモンド】
◎《イエローダイヤ~ブラウンダイヤのように窒素[N]原子を含む(置換)する事やピンクに起こる結晶構造の歪みなどによる様々な要素が原因》と推測されますがまだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
オレンジとなると非常に稀少になります。条件がかなり揃った数%可能性であるからでしょう。更にビビットで鮮明なオレンジ色のダイヤモンドには「パンプキンダイヤモンド」といった特別な呼び名で称されるものもあります。イエロー~ブラウン系の要素と近い色合いなのでブラウンの時と同じく「コニャックダイヤモンド」・「シャンパンダイヤモンド」という呼び方や「ダージリンダイヤモンド」・「マンダリンダイヤモンド」といった身近な美しい飲み物などに例えて呼ばれることもあります。

【ピンクダイヤモンド】
◎《結晶格子の歪みによってと結晶格子中に窒素[N]原子が取り込まれたその隣接する炭素[C]原子が欠陥するという空孔が起因する事が原因》とされています。
1カラット以上の大粒の天然ピンクダイヤモンドは世界で年間数十個程、2~3カラットクラスになると数個しか採掘されないそうです。小粒(メレー)ダイヤは日本でブライダルジュエリーなどの需要に人気があるので品薄感と高騰状況は少しずつですが否めない状態です。産地でとても有名なの場所がオーストラリア・西オーストラリア州キンバリー(Kimberley)地域東部に位置する世界最大のダイヤモンド鉱山『アーガイル(Argyle)鉱山』で、この場所の色の原因は窒素[N]に起因するものではなく、一般的には地中で熱や外的圧力によりダイヤモンドの結晶構造に歪み(滑り)が生じたものとが多いそうです。

【レッドダイヤモンド】
◎《ピンクダイヤモンドと同じく結晶格子中に窒素[N]原子が取り込まれたその隣接する炭素[C]原子が欠陥するという空孔が起因する事が原因》とされています。
解りにくいのですがピンクが濃くなって「レッド」と評価される珍しいカラーで、レッドそのものの色になる要素が存在しているという理由ではないのが不思議なところです。GIAの評価基準ではファンシー(Fancy)と付くランクも存在していて更に評価が高いのですが、ノーマルなレッドダイヤモンドでも米粒ぐらいの大きさのマーキースで高級車ぐらいの値段が付いているのを見たことがあります。比較基準がないので流通次第で相場が全く違います。このようにレアな宝石こそ販売において知識と経験に何より信用が重要なことが証明されるように思いますので、日々仕入れ業界の情報など入手し続けたいと思います。

【ブルーダイヤモンド】
◎《炭素[C]原子1億個の中に5個程の硼(ホウ)素[B]原子が含まれる(置換する)事が原因》とされています。
レッドダイヤモンドと同様にブルーダイヤモンドもかなりレアな宝石ですから小さくても高級車ぐらいの値段が付いて売買されることもあります。その為、レッドもブルーも人工的に作られたトリートメントダイヤモンドがありますので注意しましょう。
分析の結果で硼(ホウ)素[B]原子が含まれる(置換する)事が原因とまでは解っているのですが、マントルからの生成過程で硼(ホウ)素[B]原子がどのタイミングでどのような地層構造や圧力などで含まれたかは定かになっていません。ただ、インドの特定地域での産出が多いことから将来研究結果が出る日も近いかもしれません。
天然の検査基準の中には先ずI型とII型の両方に存在はしますが、I型には水素[H]が多く含まれる特徴が主にありグレーブルー~バイオレット辺りの色味を持っています。更にもう一つのI型には自然界にある放射線の照射を受けたことによるとされる物があり、その色調は淡いアイスブルー~ブルー~グリーンブルーのものとされています。そしてII型の方には含有する極微量の硼(ホウ)素[B]が結晶に電導性を与えることで電導性が認められるというのが明確な特徴です。極微量という事で淡いブルーなことが多いですが濃いものも存在しています。(II型の場合、IIa型は不純元素を含まない方でカラーレスですから全てIIb型となります。)

【バイオレットダイヤモンド】
◎《ピンクダイヤモンドやブルーダイヤモンドになるような様々な要素が原因》と推測されますがまだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
バイオレットと言いますと「青紫」になりますね、こちらもかなり希少です。ブルーダイヤモンドがグレイッシュやブラウニッシュと混ざって見えるようにも感じ難しい鑑定となると思います。という事でイエローやブラウンになる要素も含まれそうですが明確には結果が出ていないようです。今後もリサーチして解り次第掲載したいと思います。

【パープルダイヤモンド】
◎《ピンクダイヤモンドやブルーダイヤモンドになるような様々な要素が原因》と推測されますがまだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
パープルと言いますと「赤紫」になりますね、こちらもかなり希少です。ピンクダイヤモンドがグレイッシュやブラウニッシュと混ざって見えるようにも感じ難しい鑑定となると思います。という事でイエローやブラウンになる要素も含まれそうですが明確には結果が出ていないようです。今後もリサーチして解り次第掲載したいと思います。

【グリーンダイヤモンド】
◎《放射線の照射を長期間あたえることで含まれた(置換した)窒素[N]原子2個に挟まれた炭素[C]原子が欠陥して空孔が出来る事が原因》とされています。
天然のグリーンダイヤモンドはレッドやブルーと同じくとても希少ですが、人工のものは「アップルグリーンダイヤモンド」というセールス名称で割と流通しています。蛍光性が非常に強いイエロー・グリーン~グリーン・イエローの色調で自然界においてここまでの放射線の照射を受けて産出したとするとインド共和国のアーンドラ・プラデーシュ州にあったコラール鉱山やブラジル産など目立つ地域からの産出で大きければ話題になりますから、普段お店などで見かけたとしたらよほどの作品以外は人為的なトリートメントダイヤモンドと思います。ただ鑑定機関としてはそのような憶測で判断する訳にはいきませんので、実際のところ色の起源を「天然」か「人為的」なものかの判定が、GIAでは30%位は色の起源が[判定不能]ということで鑑定できないと記載されるかと思います(鑑定書備考欄に「色の変化を目的とした高温高圧プロセスが行われています。」など)。無色の一般的なダイヤモンドに別の色の物質を蒸着するだけのコーティング処理によるすごい安価な処理石もあるようです。
黄色味に少し緑色っぽいぐらいではイエローダイヤモンドですしだだ少し珍しい蛍光色の事もありますので気を付けて調べてくださいね。

【カメレオンダイヤモンド】
◎《変色の科学的なメカニズムはまだまだ未解明である部分が多いのですが、唯一解っていることは水素[H]を多く含むという特徴です。》まだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
基本定義として「ある期間を暗所に保管した後に見えるカラーと、緩やかに加熱[200℃~300℃程度]によって数秒から数分でも別のカラーに変色するダイヤモンドのこと」となっています。他にカラーチェンジする宝石としてはアレキサンドライト効果などが有名ですが、この場合は光の波長によっての変色ですからジュエリーの作品になっていても確認できますが、カメレオンダイヤモンドの場合には加熱が必要のことが多い為に裸石(ルース)の状態で金属製のスプーンに乗せながらアルコールランプやライターなどで徐々に加熱するなどの作業が必要となります。変色の度合いも差があるので、暗所に保管してカラーチェックしてから明るい部屋へ行った場合に変色が観察される上質なものもありますがさらにレアケースです。実物を見ると基本は常温でオリーブグリーン~グリーングレー系~ややブラウンの色をしていて、加熱後は淡いレモン色~オレンジイエローの色調という表現が一番的確なイメージです。それが稀に逆になると「リバース・カメレオンダイヤモンド」と表現するそうです。
カメレオンダイヤモンドという名前は呼称ですので、鑑定書には備考に「~通称カメレオンと呼ばれています。」というような記載になります。

【バイカラーダイヤモンド】
◎《変色の科学的なメカニズムはまだまだ未解明である部分が多い特徴》まだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
ダイヤモンドの双晶などによって面がはっきり分かれてカラーが二色になっているような感じかも微妙な見解で、トルマリンのバイカラーのようにカラーが切り替わる境界はややグラデーションしたりしています。ものによってはカッティングで色の集積があるようにも見えますが実際詳しい情報が解りましたらまた記載したいと思います。
透明とイエロー・透明とブラウン・透明とその他のカラーといったように[透明+カラー]という条件が多いと思います。このタイプもかなり珍しいです。

【ブラックダイヤモンド】
◎《その他のカラーのような微量元素の置換などではなく、鉱物(グラファイトや鉄鉱石)などのインクルージョンが多く含有することで色が黒く見える事が原因》とされています。
天然のブラックダイヤモンドはこのような条件で、名称のイメージだとカーボンと言われるような内包物が含まれるという事になります。
そんな天然(ナチュラル)のブラックダイヤモンドは実は希少で、現在一般的に流通しているほとんどはトリートメントのブラックダイヤモンドになります。処理方法としても一般的な「加熱」「放射線照射」「イオン注入」などで施しているそうです。

【グレーダイヤモンド】
◎《ブラックと違って水素[H]が関与して色が見えると思われていますが、水素[H]原子はどのように結晶格子中に含まれるかなどは解明されていない特徴》まだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
という事で生成過程で結晶格子中に異種元素が含まれてや結晶構造に歪みが生じてといった条件でグレーになっていることを考えると、れっきとした[カラー]と表現して高価に売買されても良いように思いますが、グレーのイメージもあるのでしょうが価値を低く見られるのが一般的です。
別の視点から見ると光の吸収が全くないものが無色透明で全て吸収すると真っ黒になるという事はカラー全般をやや吸収するということで、イエローダイヤモンドでの「D~Z」の値基準に近い考え方となっています。
しかしながら近年、ホワイトやグレーでも希少価値のあるやや高騰しつつあるダイヤモンドも出てきているそうです。

【ホワイトダイヤモンド】
◎《ホワイト色としての科学的なメカニズムはまだまだ未解明である部分が多い特徴》まだ科学的証明は神秘的で未開な状況。
ホワイトダイヤモンドという呼び名を透明のダイヤモンドに使用している業者もいるので紛らわしいですが、ホワイトカラーのミルキーな乳白色になるダイヤモンドは存在しています。どこからが[D]カラーのより白色が強いものと位置付けするか難しいガイドラインのダイヤモンドもあると思われますが、明らかに白色と言えるものから雲のように曇っているようなイメージの物もありますので判断が難しいです。更に一般的に蛍光性の強いダイヤモンドには「オイリー」と呼ばれる油膜が張ったように白っぽく曇って見える物もありましてますます判断が難解です。
「ファンシーホワイトダイヤモンド」となるものはとても綺麗な光彩を放つことがありますから、やはり白色に色付いた天然(ナチュラル)ホワイトダイヤモンドの要因がカラーと判断したいので、今後の研究結果が発表されましたら解り次第掲載したいと思います。
近年、ホワイトやグレーでも希少価値のあるやや高騰しつつあるダイヤモンドも出てきているそうです。
(※ちなみに「オパールダイヤモンド」と言われる遊色効果を持つ乳白色のダイヤモンドがあるという文献を見たことがありますが、発光や煌き(シンチレーション)による虹色との違いが掲載画像で判断しかねましたので詳細が解り次第こちらも掲載したいと思います。)


産出国はナチュラルカラーダイヤモンドと通常の透明なダイヤモンドと産出量順番は変わってくるかと思いますが、オーストラリア・ロシア・ブラジル・インド・タンザニア・ザイール・アンゴラ・南アフリカ・カナダなどと目立った国は同じです。


【ダイヤモンドのお手入れ】
http://www.vanmore.co.jp/teire/birthdaystone04_dia.html#diamond


【宝石言葉】
http://www.vanmore.co.jp/teire/birthdaystone04_dia.html#jewelrywords

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2017/04/25
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ヴァンモアが贈る究極の豆知識 テーマ
『ダイヤモンドの色、それは大海の一滴のような』

ダイヤモンドと言えば透明な輝きの素晴らしさを連想しますが、パレットに彩る基本のカラーにある8色のほぼ全てとブラック&ホワイトまで存在しています。その色は炭素[C]の結合体であるはずのダイヤモンドにおいていったい何の色なのでしょうか?。宝飾人ならではの疑問を少し紹介したいと思います。
先ず、「約1カラットのダイヤモンドには炭素[C]原子をいったい何個含むのか?」考えたことありますか?。
そこでの計算式は、ダイヤモンドの原子量が12という事から1molと呼ばれる単位質量は12gとなり、1ct(カラット)=0.2gとなりますのでmol数は0.2÷12=1/60(mol)と先ず導き出します。そこでアボガドロの法則より1molに含まれる粒子の個数は6.0×10^23(個)ですので、求める炭素[C]原子の個数は6.0×10^23×1/60=1.0×10^22(個)となります。[0]が22個→10000000000000000000000個。([約]省略)
日本人馴染みの数字名称では、一(いち)・十(じゅう)・百(ひゃく)・千(せん)・万(まん)・億(おく)・兆(ちょう)・京(けい)・垓(がい)・(し)・穰(じょう)・溝(こう)・澗(かん)・正(せい)・載(さい)・極(ごく)・・・と続きますので、『100垓(がい)個』となりますね。もうただ多いと表現したいところですが話を戻して、この炭素[C]原子が100万個程に対して10数個~5500数個(10ppm~5500ppm)の割合(0.00001~0.001ctのダイヤモンド中にある炭素[C]原子が1個)でダイヤモンドの結晶格子に別の原子が含まれる(置換※a)ことにより色付くと覚えてください(特にカラーで多い黄色になる窒素[N]原子でのイエローダイヤを例として)。自然界でマントルから形成されるダイヤモンド鉱石としての誕生時間は、一番古いもので【45億年】~新しいものでも【1.5億年前】ととてつもなく長い年月の最中で取り込まれることでダイヤモンドの色が変わるというものすごい物語です。
そこでまた計算しますと約1カラットのダイヤモンドでは100垓個に100万個程に対して数十個~数千個の割合という事から『10京~1000京個の炭素[C]原子が異種原子』という事になりますね。これを「大海の一滴」と表しながらこの一滴が少なからずの量であって、それはかなり色への影響力があるというスケールを文章だけですが感じて頂けたなら嬉しく思います。


[※a詳細としましてはダイヤモンドの結晶構造が1個の炭素[C]原子を中心に4個の炭素[C]原子を正四面体の頂点にくるように配置した単位の繰り返しによって結晶が形成されていて、それは各炭素[C]原子がそれぞれ4本の結合の「手」を使って隣の炭素[C]原子と結合しているという説明が一番解りやすいと思います(その為ダイヤモンドの原石表面にはよく「トライゴン」と呼ばれる逆三角マークが見られます)。この結びつきの均一性が素晴らしい事で硬度を得ていて(現在はさらに強固な結びつきによる[ウルツァイト窒化ホウ素][ロンズデーライト]がさらに硬いとされています。)、尚且つ炭素[C]原子が正確に配列した結晶においては白色光線を構成する一部の波長(色)だけが吸収されることが無いので無色透明となります。そこに不純物として窒素[N]、水素[H]、硼(ホウ)素[B]等の元素が結晶格子に入り込んだり、結晶格子中に炭素[C]原子の抜けた孔(空孔)を残していたり、結晶格子が外的圧力で歪んでいることでダイヤモンドに色がついて見えるのですが、間違えやすいのはその元素の色のように感じますが、どちらかというとこれらの欠陥が結晶格子中に存在すると白色光のうち特定の波長をもった光だけが結晶を通過して私たちの目に届くため、その結果で色が付いて見えるという現象です。例として、イエローカラーになる要素である窒素[N]の場合、窒素[N]原子はダイヤモンドの結晶格子の中で一部の炭素[C]原子と置換する事で起こりますが、その際に窒素[N]原子は結合の「手」を5本持っていまして炭素[C]原子と置き換わると1本余ってしまう事になります。この欠陥が青から紫外部の光のエネルギーを吸収して、その結果ダイヤモンドがイエローに見えるという事になります。(イエローカラーに代表されるのはI型ダイヤモンド※bとなります。)]
[※bダイヤモンドには大きく分けて2つのタイプがありI型とII型で分類されています。天然で産するダイヤモンドの97%はI型と呼ばれています。
ダイヤモンドのタイプ
Ia型:不純元素として窒素[N]が入り、2個以上の窒素[N]原子が集合体を作っているもの。無色から黄色系(ケープ系)の大抵の天然ダイヤモンドがこのタイプに属します。合成ダイヤモンドのない唯一のタイプです。
Ib型:不純元素として窒素[N]が入り、単原子の状態で窒素[N]原子が存在しているもの。ファンシーインテンス・イエローなどの濃い黄色系のダイヤモンドを生み出します。合成イエローダイヤモンドの大部分はこのタイプで、放射線処理でピンクからレッドの合成ダイヤモンドも作られています。
IIa型:窒素[N]や硼(ホウ)素[B]などの不純元素を含まないため、カラーレスのダイヤモンドです。カラレスの合成ダイヤモンドはこのタイプに属し、天然ダイヤモンドなら希少性が高いタイプです。
IIb型:不純元素として硼(ホウ)素[B]を含むため、ファンシーブルーを生むタイプです。ブルーの合成ダイヤモンドもこのタイプに属し、天然なら希少性が非常に高いタイプです。]【参考文献:提携先[株式会社 中央宝石研究所]http://www.cgl.co.jp/latest_jewel/gemmy/154/86.html
[※c「自然または人工の放射線」としては完全に色みを人工的につけたダイヤモンドを「トリートメントダイヤモンド」としていて、完全な天然の環境で色がついた物は「ナチュラル(カラー)ダイヤモンド」となりますが、自然放射線によるカラーがあるとされる特にグリーンは放射性に起因する事が要素の為に判断が難しく、判定不能とされる事が多くあります。]

《現在解っているダイヤモンドが色付く原因項目》
・地球の中心マントルからの生成過程で炭素[C]原子の結晶格子に別の原子が含まれる(置換する)こと。
・地球の中心マントルからの生成過程で結晶格子中に炭素[C]原子の抜けた孔(空孔)を残していたりすること。
・自然または人工の放射線※cの照射などによる結晶構造の変化(歪み)によること。
※科学的証明は神秘的で未開な状況。

窒素[N]や硼(ホウ)素[B]もマントル中では炭素[C]原子に比べて微量な元素ですので、色付くのはマントル中の極めて稀である元素を取り込んで来たことによる事から、その希少性は更に増すので必然的に高価となります。しかしながら置換して色付くタイプのカラーでは比較的に少量の窒素[N]原子によって成るイエローは比較的に産出量が多くなるのはこちらも必然の為、透明ダイヤモンドよりも量が多くなる事から鑑定カラー「D~Z」の値に示されるイエロークラスは安価になって行きます。

では次に、カラー名称に対して内部要素が炭素[C]原子とどのような関係で起きるかや放射線などによる外部要素からの原因を、一般的なカラーの順に出来るだけまとめてみます。

続き>>
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2017/04/25
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ヴァンモアが贈る究極の豆知識 今回のテーマ
『 [クォーツ] ≧ [水晶] = [クリスタル] ≠ [ガラス] ⊇ [クリスタルガラス]... の訳 』

宝石学、鉱物学、はたまた英語学者や数学者といった様々な方々より異論があるかと思いますが、今回はこのようなテーマに表現してみた理由をチョットした豆知識感覚でまとめてみました。

始めにクォーツと水晶って違うの?という疑問ですが、【クォーツ】というと「珪素と酸素だけで形成した鉱物」となりまして和名は「石英(せきえい)」です。その為、クォーツでよくイメージされる透明な結晶体(水晶とお店で言われるもの)と石英と聞いて鉱物の愛好家が連想し呼んでいる不透明から半透明の石(瑪瑙(めのう)など)となんとなく分けて認識していますが実は同じです。
クォーツとはこのように広い意味での鉱物を指していますので、ヴァンモアが今まで取り扱ってきた他のいろいろな宝石もこの分類に当てはまります。そこで、少し解りやすいGIA(米国宝石学会)関係記載を基に仕訳してみます。

《クォーツグループ(石英族)分類》
〈水晶(すいしょう)種〉
水晶(ロック・クリスタル)
紫水晶(アメジスト)
黄水晶(シトリン)
茶水晶(スモーキークォーツ)
針入水晶(ルチル・クォーツ)
※〔特徴〕透明度のある結晶で原石は結晶の形が確認できる事が多い。

〈石英(せきえい)種〉
紅石英(ローズクォーツ)
紫石英(アメシストクォーツ)
黄石英(イエロークォーツ)
※〔特徴〕透明度がやや低く不透明から半透明で結晶の形が不均等で見えにくい。

〈玉髄(ぎょくずい)種〉
玉髄(カルセドニー)
瑪瑙(アゲート)
紅玉髄(カーネリアン)
緑玉髄(クリソプレーズ)
赤縞瑪瑙(サードオニキス)
※〔特徴〕不透明から半透明で極微細な結晶の粒が集合した微晶質あるいは潜晶質。

〈その他〉
ジャスパーやオパールなど。

どうでしょうか、なんとなくご理解頂けたと思います。
日本ではクォーツという名称も水晶という名称も独立してとても有名なので誤解しがちですが、国外においてはクォーツ(Quartz)と水晶(Crystal)としてしっかり理解して分けられているようです。


では次に水晶とクリスタルって違うの?という疑問ですが、水晶を英語に訳すとCrystal(クリスタル)ですから実質はもちろん同じです。その同じはずのクリスタルという名称はまた違った派生をしていくのですが、先に水晶についてのイメージと実態をまとめてみますと、一番思い浮かぶのが【水晶原石】と【水晶玉(すいしょうだま)】ではないでしょうか。
水晶原石は三方晶系と六方晶系の構造を正に表現する六角柱状の綺麗な自形結晶のものをよく見ると思います。そして大きさも様々なので、有名なあの占いのお店などでよく目にする水晶玉は研磨技術も含めて一体どのぐらいの金額なのだろう!?と一度は考えたことはありませんか?当社メンバーでも知っているものですと2007年01月24~27日東京ビッグサイトで開催された「国際宝飾展」に出品されたもので〔重量29kg・直径28cm〕で当時価格が約5億円でした!ビックリしてから次に疑念として「天然かな?」と思いましたら[ネパールで採掘された450kgの原石から加工されたもの]記載があってさらに驚きました。ちなみに世界最大とされる無色透明な水晶(玉)球は〔重量48.5kg・直径32.7cm〕!!アメリカの国立自然史博物館所蔵とのことです。
そこでふと、先ほども疑念を持ったように天然と模造品が存在しています。ですのでいくらぐらいという価格はとても幅広く、このように何億円もするものから数千万、さながら数万円から数千円以下まで市場に出回っています。また安いから模造品・高いから天然というガイドラインもとても不確かで一概に言えないのが水晶玉という商品ですね。
見分け方としては模造品の製法として「練り」と言われる溶錬水晶(石英ガラス)が市販されている物で一般的かと思いますが、それと天然水晶を見比べる際に一番は成長構造でしょうね。水晶の粉末を溶かして作る溶錬水晶には結晶体が無くて天然水晶には結晶体があります。他の宝石のように内包物(インクルージョン)などで判別したいところですが、何もないとても透き通った商品が多いので判別方法としては先ず屈折率が違ってきますので、線や文字を水晶を通して見たとき二重(ダブリング)に見える時があったら天然、見えない時は溶錬です。しかしながら水晶玉ですからいろいろな方向と角度で見て慎重に探さないといけないので中々一瞬では判別しにくく、成長構造のお蔭で手で握ると天然の方が熱伝導率が高いので温かくなるのが早いのですが、これも同じ大きさの溶錬のものを握った経験が無いと難しいです。天然の方が比重も少し重いのですがこれもまた比較経験が必要ですね。偏光板(光の波長を縦と横で通る方向で分けるもの)が二枚あると波紋のような虹色の干渉色が十字にぼんやり見え続けるものは溶錬で、一定の角度のみはっきり綺麗に見えるのもは天然と先ほどのダブリングの状況と同じで確認できるのですが偏光板を持っていたら・・・となりますので、やはり一番は専門家のいる宝石店または鑑定・鑑別機関にご相談された方が良いと思います。そんな専門家の私達でも実際は破壊検査でもしないと確定できないような事もあるとても難しい鑑定となります。


少し話がそれた気もしますが、次のクリスタルとガラスって違うの?という疑問ですが、前述したクリスタルという名称の派生が起因して様々に問題となってしまっている理由の一つが商業的に「クリスタルガラスを省略してクリスタルと呼ぶこと」ですね、英語のCrystal(クリスタル)が水晶という意味なのですから国際的には恥ずかしい表現なのですが。
少しガラスも理解しておくと、[ソーダガラス]というよく窓に使う板ガラスがあり、断面が緑色の理由は材料のシリカ以外の不純物の中に数%の酸化化合物[鉄](Fe2O3)が含まれることで目に見えます。
シリカ(Silica)とは『二酸化ケイ素(SiO2)、または二酸化ケイ素によって構成される物質の総称。』となっていてガラスの原料のイメージですね。クォーツの鉱物組成も(SiO2)ですから、100%シリカのガラスを[石英ガラス]や[シリカガラス]などと言ったり、単に[シリカ]と呼ぶこともあるのはここまで記事を読んだ方にはなんとなくお解りになる事でしょう。特徴として金属の不純物がかなり少ないので想定では数km先でも無色透明と言われ、耐熱性もソーダガラスが約80℃に対してシリカガラスは約1000℃と非常に高温まで耐えられる事があげられます。
その他に熱膨張率が小さく耐熱性がある[ホウケイ酸ガラス]という食器によく使用される素材もあります。

そして、本題のクリスタルガラスは酸化化合物[鉛](PbO)を含んだ「鉛ガラス」のことです。鉛が原則24%以上入るものをそう呼ぶそうですが、この含有率が上がるほど屈折率が上がり煌くのに対して硬度が低下していきます。[クリスタルガラス]という名称は屈折率の高いガラス製品のことも言います。

そこで宝石学の中では無色透明な水晶をロック・クリスタル(Rock crystal)と表現するに至るのですが、この混同しがちな状況から「クリスタルはガラスの意味で使っているから水晶のことはロッククリスタル」というようにとらえられたり、「水晶の中でも無色透明なものをロッククリスタルと言って、透明度低いものをクォーツ」と表現されたりしているそうですが、この様なやや曖昧な表現になっていった理由として宝石学と英語学の見解の違いがあると考えられます。
それは、
・水晶を英語表記したCrystal(クリスタル)はクリスタルを英語の邦訳になった時「結晶」となっている事で、クリスタルをガラスと表現してしまうと[ガラスは【非晶質(非結晶)】]ですから大きく異なっている事。
・水晶は昔、溶けない氷だと思われてCrystal(クリスタル)というギリシャ語の「氷」・「透明な水」を表すクリスタロスが由来の名称が付いたとされている事。
というように解釈の行き違いが生じているのではないでしょうか。
昨今、このような見識のズレからか市場にて透明度がとても高い水晶をロッククリスタルと呼んでいると表現しているそうですが、これは英語解釈で[透明度のない水晶=Quartz(クォーツ)][透明度のある水晶=Rock crystal(ロック・クリスタル)]とあることからセールストークの名称にピックアップされたような時代の流れと感じています。宝石としては最初に記述したようにクォーツは石英族のグループ全体を指していて、ロック・クリスタルはこのグループの中の水晶で特に無色透明なものという位置付け、大きく解釈は間違っていませんがクォーツとロック・クリスタルは別と表現されると誤解になります。それでは問題『クォーツの中でも透明なものがクリスタルと呼ばれる。』なんて表現してしまうと?? 『正解!?』・・・もう詳細説明にかなりの解説が必要になりますね。


例として、[ガラス/クリスタル/クリスタルガラス]でジュエリーというと有名な「スワロフスキー(SWAROVSKI)」の商品を簡単に説明すると、『高級なガラスを独自製法で生み出し、手間と技術を要したカッティングで作品にしたオーストリアの会社製品』となりますでしょうか。


そして、ガラスとクリスタルガラスって違うの?という疑問は・・・もうお解りのように果てしなく続いて行く円周率のような疑問なのかもしれません。

世界中、言葉をもって会話する人にとって認識を共通に出来るのが知識であるのだから学び続けるのだろうと感じます。誤解もその人が話し伝承していく時に生まれる言葉なのでしょうね。


【産出国】
ブラジル・ドイツ・ハンガリー・インド・イラン・日本・マダガスカル・メキシコ・スリランカ・南アフリカ・スコットランド・スペイン・スイス・ウルグアイ・アメリカ・ロシア など

【鉱物組成】
SiO2

硬度 :7
比重 :2.64-2.69
結晶系:六方(三方)晶系


【クォーツのお手入れ】
http://www.vanmore.co.jp/teire/quartz.html#quartz

【宝石言葉】
http://www.vanmore.co.jp/teire/quartz.html#jewelrywords

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2017/03/11
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ヴァンモアが贈る究極の豆知識 今回のテーマ
「魔法の宝石アレキサンドライト」

ジュエリーの制作やデザインの仕事をしている長い歴史の中で、この「アレキサンドライト」という宝石を語らない訳にはいかない!。そんな至極の逸品として正に『変色する宝石の王』とも、世界の五大宝石(貴石であるダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドの四大宝石にプラス一大宝石として加えられて)に名前を連ねる中でも宝石愛好家が憧れとしてこよなく熱望し『ダイヤモンドを凌ぐほどの宝石の王様』と崇められ君臨していた時代が日本にもあった事には特別な理由があったと感じます。
その一つは【変色効果(カラーチェンジ)による自然から生み出された魔法の魅力】で、貴石を全て集めたジュエリー嗜好の高い方々のハートを射止めた時期がちょうど日本高度成長の絶頂期にあったからと思います。
この変色効果は照射される光源[光の波長(解りやすくは:蛍光灯と白熱灯)]によって変化するのですが、光学的な検知から説明すると、鉱物組成であるクリソベリル【BeAl2O4】にごく微量の鉄やクロムなどの不純物を含むことから生じます。
・青緑色系スペクトルの強い太陽光(または蛍光灯の明かり)の下では暗緑色を示す。
・橙赤色系スペクトルの強い蝋燭の明かり(または白熱灯の明かり)の下だと色が鮮やかな赤色に変わる。
という現象ですが、文章で少し解りやすく説明したいと思います。
よく馴染みのある光線の名前に「紫外線」と「赤外線」があります。どちらも目に見えない《不可視光線》で、その間に《可視光線》が虹色に紫・青・緑・黄・橙・赤 と存在する状況です。宝石の色もそのどの色が吸収されて見えず残りの色がどの程度見えるかで決まります。そこでアレキサンドライトはというと微量の不純物によって紫・黄を吸収して青・緑と橙・赤が目に見えてきます。通常ですとこれだけの全ての色がどれだけの光量混ざってどう見えるかになるのですが、アレキサンドライトは反射する光に青&緑色要素と橙&赤色要素の両方が平均的にあるため光源のスペクトルが青緑色系VS橙赤色系のどちらが強いかで変色するという事です。そうなんです、≪両方が平均的≫ということが重要なポイントなんですね。どうでしょう?解りますでしょうか。
太陽光と蝋燭の炎で表現出来る変化を楽しめる情景も、また情緒を感じて所有して試したくなる魅力の一つと言えるでしょう。
また、同じような効果としてカラーチェンジガーネットなども存在しますので、区別されて《アレキサンドライト効果》と呼ぶこともあります。

そして、もう一つは【硬度8.5とされながら優れた靭性による日常身に着ける安心感の或る硬さ】が、宝飾販売店やジュエリーデザイナーと制作の職人の中でも多彩なデザイン性を持たせる事につながり、若干硬度や処理の心配があるエメラルドよりアドバイザーの方々が興味を惹かれるようになったと思います。そこでモース硬度と靭性の解説ですが、確かにダイヤモンドは硬度10で一番硬い(現在は【ウルツァイト窒化ホウ素】が地球上で一番硬いそうですが...)のですが、実は劈開面があるので一定方向に衝撃を加えると割れます。職人の世界では定説なのですが、その劈開が無い事で得られる『靭性』の面ではダイヤモンドよりもルビー、サファイヤのコランダムやジェイダイト、ネフライトの翡翠と称される宝石の方が高く、アレキサンドライトもその上位に属しています。制作する上ではこの靭性の方が安心なこともあります。

更に、もう一つは【産出量が少なく大きいものあまり取れないという希少性】です。3カラット以上の宝物に出会う事はほぼ皆無で、尚且つ通称「ジェムクオリティ」と呼ばれる上級のカラーチェンジを見せるものも少ないというのが正にコレクターズアイテムとして扱われるのだと思います。仕入れなどの際、このジェムクオリティを見極めるのが難しく、光源条件を一定の認識で見なければいけないので各国で仕入れる際は自然光の状況が変わりますからお気を付け下さい。

このような一級宝石に相応しい要素を兼ね備えていることが、高級となる知名度に上り詰める結果につながったのは言うまでもない事と思いますね。

一般的な歴史の話は、1830年にロシア帝国ウラル山脈東側トコワヤのエメラルド鉱山で発見された為、発見時はエメラルドと思われていたそうですが、変色効果を確認したことで他の宝石には見られない性質のために別の宝石と判断されました。そこで付いた名称アレキサンドライト【alexandrite】(アレクサンドライトとも表記される)の由来は、珍しい宝石として当時のロシア皇帝ニコライ1世に献上された日が4月29日で皇太子アレクサンドル2世の12歳の誕生日だったという事からこの名前になったとまことしやかに言い伝えられているそうです。
1975年に人工合成石の製造に成功していますが、合成の需要があまり生まれなかった事と製造コストが高くなる製法でしたので市場にはあまり出回らなかったいう事ですが、店頭では数石見たことがあります。
鉱物としては、宝石のキャッツアイという呼び名で有名なクリソベリル(金緑石)の変種となりますので、この変色効果が少しでも見られなければアレキサンドライトとは認められないというのが鑑定の見解基準となります。
という事は、クリソベリルと同じ鉱物ですのでキャッツアイ効果(シャトヤンシー)で光の効果による猫の目のような模様が出る言わば『アレキサンドライトキャッツアイ』も存在します。

産地別の特性傾向を簡単にまとめますと、[ブラジル産]はミナスジェライス州がやはり有名な産地(他の宝石も産出する正に『宝石の鉱山』という州)で、変色がはっきりするものが多く色合いも綺麗でインクルージョンも比較的少なく透明度が高いと全てが最上級品質とされています。唯一、その品質のせいか大きい石の産出が少ないです。[スリランカ産]はラトナプラ地区が有名な産地です。黄色を少し含むために緑も薄く赤というより橙に近い変色にとどまりますが大きい石が取れるというのが特徴です。[ロシア産]は発祥の地でもありますので人気はあります。ウラル山脈付近の産出は緑色から赤色への変色バランスが良くこちらも上質なのですが、インクルージョンが多いという傾向があります。だだ現在は産出量がかなり少ないので幻と表現されることもあります。[タンザニア産]は他の宝石も同様に地質的にも変わった条件なのかアレキサンドライトキャッツアイが産出します。加えて少量ですがかなり良質な物も採れます。鉱山はマニャラ湖の西岸が有名です。[マダガスカル産]は現地が現在かなり色々な場所で様々な宝石の産出が進んでいて、良質なものも産出しているそうですが、採掘され始めたのが最近で当社も情報不足の為にはっきりとした実質量などは伺えていない状況です。まだまだ今後もリサーチが必要な宝石ですので、しっかり勉強していきたいと思います。

【産出国】
主要産地国 ブラジル・スリランカ・ロシア・インド・タンザニア・マダガスカルなど

【鉱物組成】
BeAl2O4

硬度 :8.5
比重 :3.71-3.75
結晶系:斜方晶系

【アレキサンドライトのお手入れ】
http://www.vanmore.co.jp/teire/alexandrite.html#alexandrite

【宝石言葉】
http://www.vanmore.co.jp/teire/alexandrite.html#jewelrywords

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2017/02/14
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ガーネットは色によってとても細分化された名称がついている宝石で、個々に名前がメジャーです。ここでは先ず特によく聞く名称の紹介をカラースケールの範囲でより詳しく説明したいと思います。
【アルマンダイト(アルマンディン) ガーネット】レディッシュ オレンジ~レッド、スライトリー パープリッシュ レッド~レディッシュ パープル。

【アンドラダイト ガーネット】イエロー、グリーン、ブラウン、ブラック。
そしてこちらの中の変種として
【デマントイド ガーネット】透明のライト グリーン~ダーク グリーン~イエロー グリーン。
※[透明]以外は違いますので注意!

【グロシュラライト(グロッシュラー) ガーネット】ライト グリーン~ダーク グリーン、ライト イエロー~ダーク イエロー~レディッシュ オレンジ、無色。
そしてこちらの中の変種として
【ヘソナイト】イエロー オレンジ~レディッシュ オレンジ。エソナイトあるいはシナモン ストーンとも呼ばれる。

【サボライト(ツァボライト)】強いグリーン~イエロイッシュ グリーン。

【ハイドログロシュラー ガーネット】半透明~不透明。グリーン~ブルーイッシュ グリーン、ピンク、ホワイト、グレー。

【パイロープ ガーネット】ミディアム~ダーク レディッシュ オレンジ、レッド~スライトリー パープリッシュ レッド、無色(稀)。

【ロードライト ガーネット】ライト~ダーク パープリッシュ レッド~レディッシュ パープル。

【スペサタイト(スペサルティン) ガーネット】イエロイッシュ オレンジ~レディッシュ オレンジ。

【ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)】通常無色~ライト ブラウンまたはイエロー。少量のオレンジとブルーも混じる。

【イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)】通常無色。グリーン、ブルー、ピンク、レッド、オレンジ、イエロー、パープルを示すこともある。

このように『色(カラー)』で大きく区別されているのですが、実は驚くことに数種類の鉱物組成が混ざっています。つまり「結晶構造は同じなのですが、鉱物上(化学組成)は同一ではない」という何とも不思議な宝石名称が「ガーネット」なのです。透明が主で有名な宝石の中では異例の存在とも感じます。

別名「ざくろ石」と呼ばれていることは知る人の知っている呼び名ですが、果実のざくろは[丸い実]でガーネットの原石は角々した面のある実のような状態です。そのつぶつぶした結晶が母岩に付いている様を色味も含めて似ていることからそう呼ばれています。パイロープ ガーネット辺りの色合いでコロコロとした角を研磨した粒状の宝石の数々を見ると正にざくろの実に見えて、この様子も名称の伝承に一役買っているようです。更に付け加えるとガーネット自体の語源もラテン語で「種子」を意味する「granatus」ですので古くからそのイメージなんですね。

ジュエリー職人としては「金剛砂」がガーネットでツヤ消し加工に使用していましたよね。さすがに現在のクリエーターはサンドブラスターをお持ちでしょうから粉末はガラスビーズやクォーツでエアコンプレッサーによって吹き付けていることでしょうが、昔はバケツに漏斗ですくって上から落としあてるという原始的なやり方でした。現在もこの硬度があることから紙やすり(サンドペーパー)などの研磨剤に利用されています。

歴史の中では産地で有名なチェコのボヘミア地方があり、青銅器時代から首飾りなどの装飾品に使われていて西洋ヨーロッパの各国に広がっていたようです。その後、産業革命時代に上流階級の人々しか所有出来なかった宝飾品を中流階級の社会まで浸透していった時、特に需要が高くなりヨーロッパ全土で[ボヘミアン ガーネット]が流行して産地が枯渇いていき品薄になり、そしてまた価格が上がるという事があったようです。現代に「アンティーク ジュエリーと言えばガーネット」という印象はこの時代の作品からと思われます。そして、本物のガーネットの代替品としてガラス製造も栄えたことから今も「ボヘミアンガラス」として認知されているとのことです。

宝石鑑定士として悩ませるものには「カラーチェンジガーネット」があります。この変色効果があの高額宝石アレキサンドライトに非常に似た様子を表す為、所見では答えにくいことが往々にしてあります。そしてお客様も「親からアレキサンドライトと言われた。」と引き継いでいて、当店で鑑定して「ガーネット」ですというと「偽物?」と言われてしまいます。確かにアレキサンドライトと言われて同等の金額で購入されていたら騙されたとなりますが、カラーチェンジガーネットは偽物という表現も出来ず店頭では困ることがある宝石です。スリランカ産のものが既に鉱山が閉鎖されていて、現在は産出されていない事でマダガスカル産の良質なカラーチェンジガーネットよりスリランカ産の方がコレクター価格での高額取引がなされる貴重な宝石であるのは確かなのですがね。

そしてまた個人的な嗜好の話ですが、コレクションとしても宝石の純粋で魅惑的な色としても「マンダリン ガーネット」と「デマントイド ガーネット」のことをちょっと付け加えて紹介したいと思います。
マンダリン ガーネットは個人的な主観もありますが、数々ある宝石の色の中で[オレンジ色]というのが一番希少な印象を持っています。ファイヤーオパールやオレンジサファイヤなどそれはそれとしてあるのですが、このマンダリンガーネットが躊躇なく綺麗なんです。ジュエリー作品を制作したくなる「デザインしたくなる宝石!」というのがこの宝石です。見る機会のある方には是非お勧めの一石です。
そしてデマントイド ガーネットは正にコレクターアイテムですね。ご存知の方には極みな話で一般的な記事となりますが、上記のカラー分類からしてアンドラダイト ガーネットの変種という扱いのため、そのカラーだけではサボライト(ツァボライト)との差異があまり無いので厄介な宝石でもあります。但し、鑑定機関の検知に出せばアンドラダイトとグロシュラライトのグループの違いから明確に区別出来ています。「ガーネットなのにこんなに高価なの!?」という希少石です。ダイアモンドのような輝きを持つことから1878年「デマントイド(demantoid)」と命名されたそうです。ロシアのウラル山脈ではじめて発見されクロム分を含むのが特徴、ダイアモンドよりも光の分散(拡散)が高いというのが素晴らしい光沢の秘密です。そしてそして!一番の内容は通称「ホーステイル(ホーステール)《馬の尾》」と呼ばれる繊維状結晶のインクルージョン(内包物)を持つという特徴ですよね。GIAの鑑定士を目指して勉強中、その文献資料や写真は何度も見たのですが、実際の仕入れ現場では数回見たことがあるのみで、しかも馬の尾のように綺麗に棚引いているような状態が見えるものは本当に少ないです。過去の偉人職人方々が制作した高級ジュエリーの展覧会の作品の中に埋もれて入っていることもあります。是非、そんな知見から数々のジュエリー展覧会を楽しまれても良いかと思います。
現在はナミビア産のデマントイドも流通していますが、こちらはクロム含有量が少ないため淡い黄緑色になります。


【産出国】
主要産地国 
【アルマンダイト(アルマンディン) ガーネット】インド・スリランカ・マダガスカル・ブラジル・(グリーンランド・ケニヤ・パキスタン・タンザニア・アメリカ)
【アンドラダイト ガーネット】イタリア・スイス
【デマントイド ガーネット】イタリア・韓国・ソ連(ロシア)・ザイール
【グロシュラライト(グロッシュラー) ガーネット】スリランカ・ケニヤ・タンザニア・(ブラジル・カナダ・インド・アメリカ)
【ヘソナイト】スリランカ・ケニヤ・タンザニア・(ブラジル・カナダ・インド・アメリカ)
【サボライト(ツァボライト)】スリランカ・ケニヤ・タンザニア・(ブラジル・カナダ・インド・アメリカ)
【ハイドログロシュラー ガーネット】[グリーンとピンク]=南アフリカ・カナダ・アメリカ、[ホワイト]=ビルマ・中国
【パイロープ ガーネット】オーストラリア・チェコスロバキア・南ア連邦・アメリカ
【ロードライト ガーネット】スリランカ・タンザニア・ジンバブエ・(マダガスカル・アメリカ)
【スペサタイト(スペサルティン) ガーネット】ブラジル・スリランカ・(オーストラリア・ビルマ・インド・イスラエル・マダガスカル・アメリカ)
【ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)】※キュービックジルコニアが普及する前に一時出回った人造宝石
【イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)】※かつて高額だった人造宝石でキュービックジルコニア普及と共に需要が下がり価格も下がる。


【鉱物組成】
【アルマンダイト(アルマンディン) ガーネット】Fe3Al2(SiO4)3
【アンドラダイト ガーネット】Ca3Fe2(SiO4)3
【デマントイド ガーネット】Ca3Fe2(SiO4)3
【グロシュラライト(グロッシュラー) ガーネット】Ca3Al2(SiO4)3
【ヘソナイト】Ca3Al2(SiO4)3
【サボライト(ツァボライト)】Ca3Al2(SiO4)3
【ハイドログロシュラー ガーネット】Ca3Al2(SiO4)3-x(OH)4x
【パイロープ ガーネット】Mg3Al2(SiO4)3
【ロードライト ガーネット】((Mg,Fe)3Al2(SiO4)3)
【スペサタイト(スペサルティン) ガーネット】Mn3Al2(SiO4)3
【ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)】Gd3Ga5O12
【イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)】Y3Al5O12


硬度 :
【アルマンダイト(アルマンディン) ガーネット】:7~7.5
【アンドラダイト ガーネット】:6.5~7
【デマントイド ガーネット】:6.5~7
【グロシュラライト(グロッシュラー) ガーネット】:7~7.5
【ヘソナイト】:7~7.5
【サボライト(ツァボライト)】:7~7.5
【ハイドログロシュラー ガーネット】:7
【パイロープ ガーネット】:7~7.5
【ロードライト ガーネット】:7~7.5
【スペサタイト(スペサルティン) ガーネット】:7~7.5
【ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)】:6.5
【イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)】:8.25

比重 :
【アルマンダイト(アルマンディン) ガーネット】:3.93-4.30
【アンドラダイト ガーネット】:3.81-3.87
【デマントイド ガーネット】:3.81-3.87
【グロシュラライト(グロッシュラー) ガーネット】:3.57-3.73
【ヘソナイト】:3.57-3.73
【サボライト(ツァボライト)】:3.57-3.73
【ハイドログロシュラー ガーネット】:3.15-3.55
【パイロープ ガーネット】:3.62-3.87
【ロードライト ガーネット】:3.74-3.94
【スペサタイト(スペサルティン) ガーネット】:4.12-4.20
【ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)】:6.95-7.09
【イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)】:4.50-4.60


結晶系:等軸晶系

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2017/01/17
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